東中野から

もう一回見た

取り急ぎ印象に残った映像を覚え書きしておくことにする。
今回の上映期間は終わったので(また3月に上映するらしいが)、ある程度具体的に書いても叱られないだろう。
冒頭、針生一郎がどこかの市場を歩き、魚屋でおもむろに小魚を摘み上げ、口に運ぶ。これはいきなり衝撃映像だった。こはだの酢漬けを買い求めた針生氏は、店先で封を開けて、むしゃむしゃとこはだを食べはじめる。これでもかというように。

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京橋から

尾崎さんの個展が今日までなので、もう一度見に行ったついでに向かいのビルを覗いたら、藤幡正樹さんの個展をやっていた。
そうかそうか、これも今日までだったかと思って中に入ると、おお、藤幡さん本人が誰かお客に作品の説明をしているところではないですか。
念の為、むろんご本人と面識があるわけでもなんでもない。少し離れたところから、おお本物の藤幡正樹だと胸をときめかせて見ているだけなのですよ。って、おれは変態か。変態ではないかも知れないが、ミーハーだ。

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日本橋から

日本橋のギャラリーパストレイズというところで、恒例のオマージュ瀧口修造展をやっているというので出かけた。
ていうか、つい何日か前まで知らなかったんだよ。今オマージュ瀧口展やってるって。
東京アートビートにも出てないしなあ。美術手帖とかには載ってるのか? しかし、私は毎月美術手帖を買ったり立ち読みしたりしたりするようなマジメな美術ファンではないし。そろそろオマージュ瀧口展の時期かなあとウェブを検索してみたら、偶然すでに会期中であることを知ったのだ。いやはや。

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谷中から

旧平櫛田中邸

うちから谷中界隈に行くのに、今までだったら上野駅の公園口から歩いて出かけていた。
そうすると、秋葉原で乗り換えはしなきゃならないし、結構歩くしで、なんとなく腰が重いことだと思っていた。直線距離は近いはずなのに。
過日、ふと思い立って、うちから自転車で出かけてみたら、案外簡単に着いたので、なあんだ、前からこうしていればよかったんだと少し後悔した。

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砧から

世田谷美術館のエントランス・ホール。
階段の踊り場にスピーカーがしつらえられている。蝋燭の小さな灯りがゆらめく。
(この光景はなぜかコインロッカー室でも小規模に繰り返される)
音的には70分間のアンビエント・ミュージック。

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六本木から

これから「はつゆめ」を見る

二晩連続で3時過ぎまで眠れなかった。
地下鉄に乗っていると、ひと駅過ぎるたびにウトウトしたりハッと目が覚めたりする。
という最悪なコンディションで、ビル・ヴィオラの「はつゆめ」という映像作品を見た。

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