主よ、あわれみ給え

世田谷美術館でやっている瀧口修造展の企画で、高橋悠治のミニ・ライブがあるというので出掛けてきた。
演目は武満徹の「遮られない休息」、「閉じた眼」、そしてバッハの「マタイ受難曲」から「主よ、あわれみ給え」の3曲。
会場は美術館の展示室、瀧口のデカルコマニー連作「私の心臓は時を刻む」が展示してある部屋。

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浦和を褒める

浦和に行ってきた。
といっても、居酒屋に行ってきたのではありません。
うらわ美術館でやっているフルクサス展を見てきた。
フルクサス絡みの展覧会って、どこか不思議なワクワク感がありますな。
展示を見ていると、突然、会場に、バタン、とか、ジャララン、とか、不穏な音が鳴り出すし。

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「生け捕られた速度」の遅延

初台のICCに藤幡正樹さんのアーティスト・トークを聞きに行ってきた。
今やっている「アート・ミーツ・メディア」展の関連企画ということですが、そもそも私は、今回の藤幡先生の展示もまだ見てないんですが。
それでも話は面白かったな。
面白かった、というのは、聞いていて、なんとなく、納得できることが多いのね。

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Something of the air

ホントに昨日は一日死にそうな気分だったよ。
朝から微熱と微頭痛が取れなくて。
ホークスのインターネット中継を見る元気もなかった。
今日になったらまた今日で、うんざりすることばかり。
それが、こんな時間になって急に元気になってきたんだから、自分でもワケがわからないね。
さあ2月だ。ワタシの生まれ月だ。ここから反転上昇するか?今月。

大野慶人さんのパフォーマンス

思いもよらず、大野一雄、慶人親子の競演を見ることになった。
といっても、ぼくらが会場に着いたときには、銀座の古いビルの地下の狭い空間は、すでに人でいっぱいで、階段の陰から首を思いっきり伸ばしても、ときたま、踊り手である大野慶人氏の姿をほんのわずか窺うことができるだけ。
いったいその奥で何が行われているのか、前のほうの観客の反応から推し量るしかなかった。

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与太郎戦記 その2

「与太郎戦記」の話の続き。
ところでこの映画、最初から最後まで、下ネタというか、セックス絡みの話ばっかりなのだ。
大体において、この映画に出てくる女性は、女給にせよ、遊女にせよ、慰安婦にせよ、ほとんどが男性のセックスの対象として描かれている。
唯一、自立した女性としてキャラが立っているのは、戦地での看護婦ということになる。

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