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私の越後妻有アートトリエンナーレ雑録 その3
特急と各駅停車とでは、景色の見え方がだいぶ違うものだと思う。
越後湯沢でほくほく線の各駅停車に乗り換えて、六日町あたりをトロトロ走っていると、特に築が浅い家屋は、みんな上げ底したみたいに床下が高くなっているのが目に付く。雪が深いと、玄関が高いところにあるほうが出入りの時に都合がいいんだろう。
一方、松代の商店街は古い家が多いから、上げ底の家はそれほど目立たないけれど、やはり新しい家は床下が高い。
今、この文章を書いていて思い至ったのだけど、あるいは、六日町のあたりは先年の地震の被害でどの家も新しく建て直さざるをえなかった、だから、あれだけ上げ底の家が目に付くようになったということなのか・・・。
私の越後妻有アートトリエンナーレ雑録 その2
能書きは後にして、いくつか写真を上げていくことにする。
松代の商店街でこの「アート設置場所」というのぼりを見たとき、最初は一種の冗談じゃないかと思った。が、これがまた商店街のあちこちに立っている。
このシャッターに描かれた絵などは、今回のトリエンナーレの作品ナンバーがついていない、商店街独自でやっている企画のようだ。悪いけど、絵そのものより、こののぼりのほうが面白いや。これを脇に立てれば、なんでもアートになっちゃうんじゃないの?
私の越後妻有アートトリエンナーレ雑録
越後妻有アートトリエンナーレに行ってきた。
見に行こうかどうしようかと思っているうちに、気がつくと会期末になっているのは毎度のこと。
それでも場所が都内近郊なら、ふらっと出かけられるのだけど、さすがにそこまでの気楽さはない。足はどうしようか、宿はどうしようか、現地での移動はどうしようか、とにかく考えることが多くて面倒くさい。
結局、宿の予約など具体的に動き出したのは、直前の月曜日からになってしまった。
まつだい駅から
松之山東川から
松之山から
十日町から
松代から
笑いのハイスクール・爆笑開校式 その3
小沢さんのことに触れたついでに、からっぺたんずの後に出てきた芸人たちを飛ばして、先に小沢さんの特別講義の覚え書きをしておこう。
「ハイスクール」の「開校式」というくらいで、今回のイベントは全体に学校のノリになっている。司会の奥山氏も学生服姿。その他、時折黒子役で顔を出す放送作家諸氏の格好も学ランだったりセーラー服だったり(女性作家もいる。かなり無理のあるセーラー服だったけど)。で、小沢さんはその開校式の特別講師というわけ。
前回も書いたように、幕が上がると、小沢さんは舞台のかなり後ろに突っ立っている。ベージュ色のスーツ姿。おもむろにツカツカと歩き出し、無言のまま演台に立つと、水差しからグラスに水を注ぎ、グラスを掲げて「ここにお集まりの方だけの健康を祝して」。
そんな感じで、きわめてマイペースに特別講義が始まった次第。