
第30回SGRAフォーラム「教育における『負け組み』をどう考えるか~日本、中国、シンガポール~」を聞いてきた。会場はいつもの東京国際フォーラムのガラス棟。
話を聞いて印象に残ったことと感想を覚え書きしておく。
最初の講師、東京大学准教授の佐藤香さん。
前近代の人たちは士農工商というような身分制度の枠内で生きていたから、その枠を超えるという観念そのものがなかったわけだ。一方、近代の教育システムは「社会のあらゆる階層から能力のある人を選抜し、社会に貢献できる人材に育成する」。
この「社会に貢献できる人材」というのが若干クセモノだろう。この社会という言葉を国家と言い換えてもいいだろうし、近代の国民国家の成立と公教育の関係に思いをはせてもよいはずだ。








