吾妻橋から

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AAF学校の企画でダムタイプの「S/N」を見た。
この映像を見るのは都合3回目になる。2005年に東京都写真美術館で見たのが最初で、2回目は去年ICCで。
初めて見たときは正直よく分からなかった。二度目は自分に切実なものとして見た。そして今回、多少の物足りなさを感じなくもなかった。
とはいえ、それは言うまでもなくぼくが鈍感なので、何しろ1995年の作品なのだから、この中で語られていることをわがものにする(ことが本当にできていると断言する自信もないが、それはさて措けば)まで、10数年かかったことになる。

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吾妻橋から

正直言いますけど、聞いていてあんまり心に響いてこないトークだったな。
むろん、対談のところどころには、それなりに印象的な箇所もあったのだけど。
おそらく、今日この場に集まっている人たちのほとんどは、ホストの高山氏、ゲストの桂氏のどちらかの馴染みのお客さんですよね。そういうお客さんたちは、素直に二人の話を聞くんだろうけど、こちらは性根がひねくれているから。別に演劇ファンでもないし。
でも、ここで語られている言葉が、もしこの場を離れて、会場の外に出たら、この街で暮らしている人たちにちゃんと届くのかな。どうも上っ面を撫ぜているだけのような気がしてならない。

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吾妻橋から

ぼくは、いま現在もこれまでも、芸術だの文化だのに携わって飯を食ったことはなく、また、かつてそのような活動を行う組織に属したこともない。
そのことが幸いしたというべきなのか、これまでぼくは、もっぱらアートを見る側、受け入れる側の人間であるという立場に安住していることができた。
いったんそのような側に身を置いてしまえば、アーティストは常に自分とは別世界の住人であり、こちらは一方的に讃嘆してさえいればそれで事足りた。
そういうものだろうと思っていたし、また、そういうものだと思おうとしていた。

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吾妻橋から

まあ言ってみれば、四六時中、墨田区の界隈で暮している。
それなのに、東京スカイツリーというんですか、例の新しいタワーがこの区内に建ちつつあることについて、ぼくは、ずっと実感が湧かなかった。
墨田区に新タワーを誘致するという話を、どこか遠い国の話題のように聞いているうちに、建設が本決まりになって、そのうち、ついに工事が始まってからも、なぜか、この近くで起きている出来事という感じがしなかった。
あるいは、これを現実の出来事と思いたくない気持ちが働いていたのか。

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吾妻橋から

観客は会場のひとつ上のフロアから入って、ここで荷物とコートを置いていくように指示される。そして、特別の白い衣装を着せられる。
こういうふうに書くと、なんだか「注文の多い料理店」みたいだ。
この場では、演じる者も、見る者同士も、外見上の有意な差は消滅することになる。
全員にまったく同じ衣装を着せることで、観客と演者との境界を徹底して攪乱させるつもりなのだろう。

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吾妻橋から

音楽の複数次元2008~ケージとウォルフ~
vol.2『音楽と集団、クリスチャン・ウォルフ』
【プログラム】
第1部
「Exercises」より No.2
「For Pianist」
「For 1, 2 or 3 people」
「Edges」
「Exercises」より No.11
第2部
「Prose Collection」より「Play」
「Prose Collection」より「Stones」
第3部
「Burdocks」
「Exercises」より No.2

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