半蔵門から

もう自分でもわけがわからないのだが、小沢昭一さんが出演するとなったら、いてもたってもいられないのである。
とにかく国立演芸場に駆けつけた。なるべく音をたてないように扉を開けて、背中をまるめて中に入る。桂文我さんの「千早ふる」が、いいところまで進んでいる。
そう大きくはない国立演芸場だが、さすがに客席はほとんど埋まっているようだ。ぼくのように遅れて入ってきた行儀のよろしくない客は、あと数人いるかどうか。
さあ、「千早ふる」に続いては、小沢さんの、随筆ならぬ、随談。
小沢さんを見るのは、4月の紀伊國屋ホールでのしゃぼん玉座公演以来だ。

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