高円寺から

泡盛のシークワーサーお湯割りとフー玉子

調子のあまりよくないところに、寒い中を歩いてきて、できればあったかいお酒が飲みたかったのだが、さすがに沖縄料理店には燗酒はないだろうな。ではお湯割りは・・・とメニューを開いたが見当たらない。
と、腰をおろしたカウンター席の真上を見上げると、張り紙にこのシークワーサーお湯割りという品書きがあったのでさっそく頼んだのだ。これは、いいね。
初めての店で勝手がわからないので、メニューを開くのはやめて、料理もこの張り紙から注文することにする。

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恵比寿から

ちょっとした自己嫌悪に陥りつつ、閉館まで少し時間があったので写真美術館を覗いた。
かく言うぼくは、ダゲレオタイプの何たるかも知らない、と、細江英公展の入口に置いてあったチラシに、氏の文章で「生まれて初めてダゲレオタイプで撮影した・・・」とあるのを見て思う。心臓がとても苦しいので腰をかける。

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衣笠から

去年の12月に府中市美術館に行ったときに、公開展示室で中ザワヒデキの「脳波ドローイング」を見た。もっとも公開制作はとっくに終わっていて、そのときの様子のビデオと、壁に脳波計経由で描かれた「ドローイング」が何枚も貼ってあるだけだったけど。
展示室内の白板に、確か「追悼!松澤宥先生」と書いてあって、多分中ザワ氏が書いたのだと思うけれど、それを見てぼくは松澤宥が亡くなったのを知ったのだ。
といっても、氏のことはろくに知らない。難解だという思い込みから、敬して遠ざけていた。

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新宿から

私も受難

なんだか自分ひとりだけで見ているような気分になって困った。
思わず手を動かしたり声を出したりしそうで。
それはおそらく、高揚感というよりは、没入感。やたら音がよいように聞えたせいかも知れない。
しかし細野さんの言葉はいちいち含蓄があるなー。日本語を音楽に乗せる苦労は今も解決していない、とか。純粋に音楽を楽しんでいこうとすると自分たちで場をつくらないといけない、なぜならそういう場はないから、とか。
商売になる人は続ける、ストーンズとか。でもムーンライダーズはそうじゃない、云々というくだりは笑った。

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みなとみらいから

誰の口唇

佐藤江梨子の口唇らしい
正直ここでいう「アイドル」ってよく分からなかった。
これもアイドルなのか?というか、これがアイドルなのか?というか。
アイドルの概念が拡散しているというとそれらしいが、単にぼくがそれに着いていけてないだけなのだろうか。

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本所から

とりあえず今年も大過なく過ごしましたな。
年の瀬も押し詰まってくると、自分で自分を褒めてやりたくなる。
そこで、自分へのご褒美とばかり、うまいものを飲み食いしに出かけることにした。
といっても、近くの居酒屋だが。

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