京橋から
尾崎さんの個展が今日までなので、もう一度見に行ったついでに向かいのビルを覗いたら、藤幡正樹さんの個展をやっていた。
そうかそうか、これも今日までだったかと思って中に入ると、おお、藤幡さん本人が誰かお客に作品の説明をしているところではないですか。
念の為、むろんご本人と面識があるわけでもなんでもない。少し離れたところから、おお本物の藤幡正樹だと胸をときめかせて見ているだけなのですよ。って、おれは変態か。変態ではないかも知れないが、ミーハーだ。
四ツ谷から
麻布十番で飲んで四ツ谷で飲みなおす。夜風が冷えるね。
日本橋から
日本橋のギャラリーパストレイズというところで、恒例のオマージュ瀧口修造展をやっているというので出かけた。
ていうか、つい何日か前まで知らなかったんだよ。今オマージュ瀧口展やってるって。
東京アートビートにも出てないしなあ。美術手帖とかには載ってるのか? しかし、私は毎月美術手帖を買ったり立ち読みしたりしたりするようなマジメな美術ファンではないし。そろそろオマージュ瀧口展の時期かなあとウェブを検索してみたら、偶然すでに会期中であることを知ったのだ。いやはや。
京橋から
オープニングにて、自作のかぶりものをかぶる作家の尾崎さん
谷中から
うちから谷中界隈に行くのに、今までだったら上野駅の公園口から歩いて出かけていた。
そうすると、秋葉原で乗り換えはしなきゃならないし、結構歩くしで、なんとなく腰が重いことだと思っていた。直線距離は近いはずなのに。
過日、ふと思い立って、うちから自転車で出かけてみたら、案外簡単に着いたので、なあんだ、前からこうしていればよかったんだと少し後悔した。
砧から
世田谷美術館のエントランス・ホール。
階段の踊り場にスピーカーがしつらえられている。蝋燭の小さな灯りがゆらめく。
(この光景はなぜかコインロッカー室でも小規模に繰り返される)
音的には70分間のアンビエント・ミュージック。
神保町から
神保町の交差点からほど近いところにあるビルの地下。
まだ若いマスターがひとり。開店してひと月ほどだって。
ビール(バス)、マール(Marc de Bourgogne)、ラム(English harbour)を飲んだ。
マールというのは知らなかった。ワインの絞りかすから造る蒸留酒。要はイタリアのグラッパのようなものだというが。
他に客がいないことをいいことに、バックバーからラムの瓶をいろいろ出してもらって講釈を聞く。English harbourというのはアンティグア島のものだそうだが、プエルトリコ、マルティニック、トリニダード、ガイアナ・・・。酒瓶を見ているだけで気が遠くなりそうな。
しかしバーは気まぐれでしか入らないから、いつまで経っても馴染みの店というのができない。お酒の知識も増えない。ま、もっとも懐の都合もありますが。
秋田から
目が覚めた。青森のホテルの部屋だ。
時計を見ると、夜中の2時過ぎか。
テレビでは夜回り先生という人がえんえんと語りつづけている。
チャンネルを変えたいのだが、リモコンがどこにも見当たらない。
テレビの脇を見る。ベッドの下を覗き込む。シーツの中をまさぐる。どこにも見当たらない。
青森から
秋田へ行くことになった。
ぼくはこれまで、秋田には一度も行ったことがない。
というか、東北という地域に足を踏み入れたこと自体が、実は一度もない。
秋田での用事は、5日の午後の数時間だけである。
たったこれだけのために、わざわざ東京から時間とお金をかけて秋田に往復するのもバカバカしい。それなら、せっかくの連休でもあるし、いっそのこと、もっと時間とお金をかけて、北東北あたりをうろうろしてやろうと思い立った。