六本木から

またスーパーデラックス。二日間の公演の初日。
個人的には微妙。
音楽はよかった。どこまで音楽は即興なのだろう?
どのパートをどの音楽家が担当しているのかは正直よく分からなかったが、この手の音がパフォーマンスによく合う。また、もし即興的な演奏が多いのだとしたら、よくパフォーマーは音に合わせていたものだとも思う。
が、こうして感想を書こうとすると、音楽に引っ張られてしまうということもいえる。

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ある日、駅で

北関東の、とある駅前のアイリッシュ・パブ。
明らかにぼくが口開けの客である。
「今日はお仕事ですか?」
ぼろぼろのジーンズにサンダル履きの格好で、仕事も何もあったもんじゃない。
カウンターの向こうから話しかけてくるのは、二十歳をいくつも過ぎているか、どうかというくらいの青年。表情には少年の面影をじゅうぶんに残している。

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竹橋から

そうか、青木淳さんは、青森県立美術館を手がけた建築家だったんだ。
いつものごとく予習をしないので、ざっと展示を見終わったあとで、そういうことに感心したりする。
もう2年前になるけれど、青森駅からのバスを降りて、美術館に向かって歩いていくと、地面と白い塊りが緊張感をもって目に飛び込んできた。
今回の展示を通して、建築家の思考そして試行のプロセスを追体験するのは、実に楽しく、知的な興奮を覚えることだ。
建築家は、外部の制約や発注者の要望とキャッチボールするようにしながらモデルに手を入れていく。

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六本木から

いとうせいこうさんは、ぼくの学生時代にはすでに、テレビ番組の司会やCM出演などで、一般にも顔を知られる存在になっていた。
せいこうさんは、80年代東京の古き良きサブカルチャーに実際に携わっていた人たちの中では、若い年代に入るのではないかと思う。
ぼくが大学に入学した1990年には、もうラジカル・ガジベリビンバ・システムとしての活動はすでに行われていなかったと思うが、「根本原理主義者」名義の舞台をラフォーレミュージアム原宿に見に行ったことを覚えている。
90年代初め頃の東京では、80年代文化の残り香をなんとか嗅ぐことができたのだ。

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