吉祥寺から

スターパインズカフェにシカラムータのライブを聞きに行ってきた。
正確を期すと「シカラムータ・ダブルビート・オーケストラ」ですか。要するにドラムとチューバが二人ずつという編成。
前回、高円寺の抱瓶でのライブのときに泡盛が回りすぎて醜態をさらしたことはここでも書いたが、同じ轍を踏まないよう今回はお酒は控え目に。1階後方でずっと立って見ておりました。
ベルクに足繁く通うようになって、すっかり立ち飲みに順応してしているので、きゅうくつな椅子に座りっぱなしより、むしろ立見のほうが気楽でいいだろと思っていたのだが、さすがに途中で足がだるくなってきた。が、そのうちに足のだるさなどどうでもいいような境地に至る。
最後は拍手のしすぎで両手がだるくなったよ。

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ネグリさんは来れないってよ


「ネグリさんとデングリ対話@東京芸大・上野」の企画でジンタらムータのライヴがあるというので出かけてきた。
芸大美術館なら何度か来たことがあるが、キャンパスの中に進入するのは初めて。
芸大の正門には開演予定の7時少し前に着いたのだが、暗闇と雨でどこがライヴの会場なのか、にわかに分からない。しばし雨の中をうろうろ歩いて、ようやくそれらしい建物を見つけて、まずまず潜り込んだ。
立見の人たちの肩越しに会場の様子を見下ろすと、古今東西の塑像が林立する合間にシンポジウムの参加者が詰まっている。その雰囲気に圧倒される。

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六本木から

「アーティスト・ファイル 2008 – 現代の作家たち」展
会場: 国立新美術館
スケジュール: 2008年03月05日 ~ 2008年05月06日
4月29日(火)、5月6日(火)は開館、4月30日(水)は休館。
住所: 〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2
電話: 03-5777-8600
アーティスト・ファイル2008 関連イベント
アーティスト・トーク
作家:竹村京、佐伯洋江
日時:2008年3月20日(木・祝)14:00~16:00
会場:国立新美術館講堂

六本木から

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チェルフィッチュという人たちのことは、かねてその名前だけはどこかで耳にしていたので、機会があったら見に行きたいと思っていたものだ。
といっても、彼らが実際にどんな舞台をやる人たちなのか、ほとんど前知識がなかった。
先日の六本木クロッシング展に、いちおう彼らは出展していることになっていたのだが、展示室では、彼らの旧作の映像が何本か、さほど大きいとはいえない画面で上映されているくらいで、それも、意識して足を止めないと、そのまま通り過ぎてしまうくらいのささやかな展示だ。
本展に併せて、彼らの特別公演の企画があったのだが、うっかりしていて、気がついたときにはとっくにチケットは売り切れてしまっていた。

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吾妻橋から

今カミナリが鳴った

吾妻橋のアサヒ・アートスクエアに康本雅子の公演を見に行ってきた。
当日券を買って、入場できるまでしばらく外で待っていたのだが、いやはや、ものスゴイ雨。
アサヒビール本社脇のガラスの大きな庇の下に立っているこちらまで、雨のしぶきが降りかかってくる。空には時折雷鳴がとどろく。

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六本木から

六本木のスーパーデラックスで「チェルフィッチュ『フリータイム』スペシャルライブ」というのを見てきた。
なんだかこの一文だけでもう長いですが…。
世評高いチェルフィッチュを一度は見てみたいと思っていたのだが、いや、今日のライブにチェルフィッチュが出ないことは承知しておりますよ。オンラインで公演のチケットを買おうと思ったら、スペシャルライブとのセット券という設定があって、お得そうだったので買ってしまった次第です。こういう抱き合わせ販売に弱いんだなあ。

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初台から

初台のICCにライヴ「∞(Open End)」というのを見に行ってきた。
「ICC開館10周年記念セッション・シリーズ」の第5回にして最終回ということらしいが、前の4回は全部見逃しているよ。われながら腰の重たかったことだ。
ICCに着くまで、なんとなく今回の会場を、よくライヴとかトークイヴェントとかをやっている4階の広い場所かと思い込んでいたのだが、ワンフロア上のギャラリーAなのか。しかもオールスタンディングだし。

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乃木坂から

国立新美術館の「アーティスト・ファイル2008」を見てきたので覚え書きをしておく。
竹村京。展示室をぐるりと見回すと、壁を大きく使ったスケール感のある展示。面白そう。
ある作品のキャプションの書き方が、「イタリア製合成繊維、日本製絹糸、ドイツ製/日本製ピン・・・」と、どうして素材の出身国を明記してあるんだろう。
今の日本の中学生女子が作った刺繍と、1900年頃のドレスデンの同年輩の少女が作った刺繍を対比する作品。時代の違い、国の、文化の違い、規範意識、制度性、なんだかいろんなことを思う。
さっきの作品の、キャプションであえて国籍を露出させているのと、どこか通じるような気がしないでもない。

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