関根恵子じゃなかった高橋惠子を見た(着いた時間が遅かったのでギャラリーツアーは参加しなかったけど)。
オルガノラウンジも見た。彼らのライヴは5月のアサヒ・アートスクエア以来。こないだはMOTでもライヴをやっていたし(そのときは時間が少し合わなかったのでパスしたが)、なんだかしょっちゅうあちこちで彼らがライブをやってるのに出くわす気がする。
今回は、5月よりも心おだやかに楽しむことができた。なぜあのときはあんなに気持ちがざわついていたのだろう? アネット・メサジェの展示を見た後で、というのがちょうどよかったのかもしれない。一種のチルアウトさせるような効果があったというか。
渋谷から
馬車道から
足尾から
Once Upon A Late Summer Funeral
自分の夏を終わらせようとするのに、とどめを刺せないでいるのだ。
* * *
「わたらせアートプロジェクト2008」を見てきた。
といっても、半日あまり急ぎ足で回った程度では、この広いエリアに点在する作品の、半分も目にすることができただろうか。
とはいえ、今回の展示のうち、通洞・足尾会場と本山会場の作品は、だいたい見ることができたと思う。
高田馬場から
横浜から
六本木から
昨日の公演では、手前側で行われていることがよく見えなくてフラストレーションがたまった。そこで今日はあえて前のほうに座る。
7時半前くらいに会場に着いたが、黒い衝立が、パフォーマンスが行われる空間を隠しているのは昨日同様。しかし今日はライブ・ペインティングはない(後で、衝立が倒れるときに裏面に昨日のペインティングが残っているのがちらりと見えた)。
そのうちに、まるで人形、人型のように、衝立の中央に女性が運ばれてきたのも同様だが、今日は場所が近いせいか、彼女の息遣いとともに上半身がゆれるのが見てとれる。これは、無生物のようにあえて演じる、という趣向なのだろうと理解する。
六本木から
またスーパーデラックス。二日間の公演の初日。
個人的には微妙。
音楽はよかった。どこまで音楽は即興なのだろう?
どのパートをどの音楽家が担当しているのかは正直よく分からなかったが、この手の音がパフォーマンスによく合う。また、もし即興的な演奏が多いのだとしたら、よくパフォーマーは音に合わせていたものだとも思う。
が、こうして感想を書こうとすると、音楽に引っ張られてしまうということもいえる。
ある日、駅で
北関東の、とある駅前のアイリッシュ・パブ。
明らかにぼくが口開けの客である。
「今日はお仕事ですか?」
ぼろぼろのジーンズにサンダル履きの格好で、仕事も何もあったもんじゃない。
カウンターの向こうから話しかけてくるのは、二十歳をいくつも過ぎているか、どうかというくらいの青年。表情には少年の面影をじゅうぶんに残している。
竹橋から
そうか、青木淳さんは、青森県立美術館を手がけた建築家だったんだ。
いつものごとく予習をしないので、ざっと展示を見終わったあとで、そういうことに感心したりする。
もう2年前になるけれど、青森駅からのバスを降りて、美術館に向かって歩いていくと、地面と白い塊りが緊張感をもって目に飛び込んできた。
今回の展示を通して、建築家の思考そして試行のプロセスを追体験するのは、実に楽しく、知的な興奮を覚えることだ。
建築家は、外部の制約や発注者の要望とキャッチボールするようにしながらモデルに手を入れていく。