早稲田通りを高田馬場のほうにふらふらと歩いて、早稲田松竹で「未来世紀ブラジル」をやっていたので見た。実は初めて見る。
いやー、うまいこと引きずり込まれて、まんまとやられたな、あのエンディングには。
少しの間甘い夢を見ていた自分に苦笑せざるをえない。
ややほろ苦いが、これでこそ、この映画の本領なのだろう。
と思って、うちに帰ってWikipediaを見ると、なんとハッピーエンドバージョンというのがあるらしい。確かに救いはあるのだろうが、正規のエンディングを見た後では、それでは少々甘ったるいなと思う。
馬車道から
『「食と現代美術 part4」展』
会場: BankART 1929 Yokohama
スケジュール: 2008年01月11日 ~ 2008年01月29日
開場時間: 11:30-19:00
住所: 〒231-8315 横浜市中区本町6-50-1
電話: 045-663-2812 ファックス: 045-663-2813
両国から
江戸東京博物館の北斎展を見てきた。
あの巨大な建造物の威容を毎日仰ぎ見るように暮らしているはずなのに、いかにも腰が重くって、会期末ギリギリにならないと足を運ばないのだから、われながら相変わらず困ったものだ。
ということで、土曜の閉館間際の時間にざっと流して見て(土曜の夜は開館時間を延長している)、やや物足りない気がしたので日曜の朝に再チャレンジした。こういうところは近所でよかったと思う。
両国から
『「北斎-ヨーロッパを魅了した江戸の絵師-」展』
会場: 江戸東京博物館
スケジュール: 2007年12月04日 ~ 2008年01月27日
休館日: 12月10日、17日、25日及び年末年始12月28日〜1月1日
住所: 〒130−0015 東京都墨田区横網1−4−1
電話: 03-3626-9974
有楽町から
第30回SGRAフォーラム「教育における『負け組み』をどう考えるか~日本、中国、シンガポール~」を聞いてきた。会場はいつもの東京国際フォーラムのガラス棟。
話を聞いて印象に残ったことと感想を覚え書きしておく。
最初の講師、東京大学准教授の佐藤香さん。
前近代の人たちは士農工商というような身分制度の枠内で生きていたから、その枠を超えるという観念そのものがなかったわけだ。一方、近代の教育システムは「社会のあらゆる階層から能力のある人を選抜し、社会に貢献できる人材に育成する」。
この「社会に貢献できる人材」というのが若干クセモノだろう。この社会という言葉を国家と言い換えてもいいだろうし、近代の国民国家の成立と公教育の関係に思いをはせてもよいはずだ。
新宿から
新宿駅の構内に「ベルク」というカフェ/ビアパブ(という言いかたをしていいのかな)があるのをご存知だろうか。
東口の改札を出て、アルタ方向に歩くとすぐ左手にある店なので、入ったことはなくても横目で通り過ぎたことがある方は多いんじゃないだろうかと思う。
さて、この店が、今年の3月末でこの場所を立ち退くことになるかも知れないという。
三軒茶屋から
ニブロールの公演「ロミオORジュリエット」を見に行ってきた。
会場の世田谷パブリックシアターは初めてだったが、深い懐に包まれるようで、いい感じだ。舞台が半円状に客席の一列目に張り出している。そんな縦の線の広さを出演者は無尽に使っていた。
彼らの舞台は、オフ・ニブロール名義でのパフォーマンスはこれまで二、三度見たことがあるはずだが、単独の本公演を見るのは初めてだ。
実をいうと、あまり期待していなかった。というのも、12月に原宿で見たオムニバスのダンス・パフォーマンスイベントの中にオフ・ニブロールとして出演しているのを見たが、正直あまりピンと来なかった。ま、どんなものか見てやろう、という位のつもりで出かけた。
新宿から
甚五郎
今朝の日経で、ソニーの中鉢社長がインタビューに答えている中で、日本の電機メーカーの強み・弱みという文脈で曰く、「日本の強みはモノに魂を込めるほどのこだわりだ」と。
そもそも、魂はモノに宿るのか。巧みな作り手はモノに魂を込めることができる、という思い込みを自明とすることも考え直してみなければなるまい。
あるいは、それを自明と思い込んでいることが日本のメーカーのアドバンテージということなのかもしれないが。とすると、そのアドバンテージはそうたやすく消え去るものではあるまい。
甚五郎の木彫の話が頭に残っていたので、新聞を読みながら、そんなことを思った。
木場公園から
「Space Your Future」展を見に出かけたのだが、あまり印象に残らなかったな。なぜだろう。
こちらがあまり馴染みのない外国のアーティストが多かったからか。あるいはファイン・アートより建築や都市計画のような展示が目立ったからか。よくわからない。
図録をぱらぱらめくっていてもピンとこなくて(結局買わなかったけど)、今の自分には文字が右から左に流れていくだけのような気がした。
何か、真に迫るものがないといおうか・・・。