日経の朝刊に、渡辺淳一が「愛の流刑地」という小説を連載している。
いつから連載が始まったのか。普段、新聞に目を通しても新聞小説はまず読まないし、もともと小説好きとはいえないぼくは、実はこれまで、この作家の作品をまともに通読したこともない。
だいたい今だって、この文章を書いていて、渡辺淳一といえば、数年前に映像化されて話題になったあのベストセラーのタイトル、あれ何だっけ?
「楽天地」?そりゃ錦糸町だろ。なんてことを思っていた次第なのだ。
だから、日経を開いても、ああ今は渡辺淳一が連載してるのね、くらいにしか思っていなかった。
ただ、時折、朝刊に似つかわしくないような性描写が出てくるのは目に留まった。
いわゆるおでん屋のこと
野毛でお酒を飲んで帰ろうと思い立ったときの話。
あるおでん屋に入ったのだけど、常連さんの雰囲気に気おされるような感じで、程なく店を出た。まだビール1本しか飲んでいない。
物足りない気分で、野毛の町をあてずっぽうに歩いていたら、不意に、また「おでん」という看板が目に留まった。
ごあいさつ
今度はイヌ年ですから、うちの犬の写真でも貼っておきましょうか。
このページを2005年にご覧になる方は、よいお年をお迎えください。
2006年にご覧になる方は、本年も宜しくお願い申し上げます。
1982
ハマトリもいいがBankART Lifeも見に行かないと。
そう思って、まず馬車道のBankART1929を覗いたら、ブックフェアをやっていた(もう3週間程前の話だ)。
美術関係の本や雑誌を取り扱っている出版社やギャラリーなどが、BankART1929のホールにブースを出して、自分たちの本を即売している。
といっても、そんなに大きなブースじゃないですよ。お祭りの屋台くらいなものか。そこに、店番の人がひとりかふたり、ちょこんと座っている。そんな小さな本屋が、ホールの中にぎっしり並んでいた。
こちらは別に本を買うつもりで来たわけじゃないから、適当に冷やかしながら歩いていると、一軒、奇妙な古本屋が目にとまった。
どう奇妙かというと、その店の売り物の本は、すべて、封をされた紙袋の中に入っていて、袋の中身を外から確かめることができない。
なんだろうと思って店の前で足を止めると、箱の中からクジを1枚引くように促された。クジには4桁の数字が書いてある。本が入っている紙袋にもあらかじめ4桁の数字がスタンプしてあって、お客さんは、引いたクジと同じ数字の本を一冊買うことができるというわけ。実は、この4桁の数字は西暦で、包まれている本の出版年なのだとか。
ものは試し、やってみましょうか。
ということで、出てきた数字が「1982」。
何冊かあった「1982」の本のなかから、ぼくが選んだ1冊が、これ。まだ、封を開けてません。
せっかくなので、今、封を切ってみましょう。どんな本が入っているのかな?
ハマトリの遺物たち
ハマトリ最終日の堀尾貞治さんのパフォーマンスの際に観客に配布されたチョーク。
堀尾さんがナカニワいっぱいにバケツの水で「ありがとう」と書き、流れた水の輪郭を観客みんなでチョークを持ってなぞるというもの。私もなぞらせていただきました。そのかけら。
アン・ハミルトンの作品「ライン」で実際にクライマーが使用していたロープの一部。
最終日のパフォーマンスを見ていたら、スタッフの人が売りにきたので思わず買ってしまった。1本300円。前日まで使っていた本物だっていうけど、まあ、信じるしかないか。
ロープに巻いてある紙は、この作品のためのスケッチの複製だとか。
ミゲル・カルデロンの作品「ロダン」に使われていたトイレットペーパー「ロダン」(本物)
先日のZAIMでのトリエンナーレ作戦会議Vで配っていたのでもらってきた。
って、これも本当に本物なのかなあ。信じるしかないけど。
シュテファン・バルケンホール展のメモ
彩色されたレリーフは、だまし絵のようにも見える。
どこからどこまでが平面で、どこからどこまでが立体か。その見極め、切り分けが分からなくなり、慌てて近づいて確かめる。
わずか数センチの板の上に現れる薄っぺらな現実だが、われわれの生きているこの現実も、あるいはそういうものかと思う。
すべてが舞台装置、大道具のようなものかも知れない。
李禹煥展の余白
白いキャンバスは自明のものとして与えられているのか。これは一種のレディメイドではないかと思う。画材店でキャンバスを買ってきて、それをそのまま美術作品として展示したっていいだろう。それなら、作家のひと筆はモナリザの髭?
キャンバスに白く地塗りを施す人(機械?)と作家との距離は?あるいは、これは一種の注文芸術?
「池田龍雄と語る夕べ」のメモ
銀座のギャラリー58に美術家の池田龍雄さんのお話を聞きに行ってきた。
「池田龍雄と語る夕べ」と題した月1回の連続講演の企画、今回をもって最後とのことだが、私は今回が始めて。今回のテーマは「戦前と戦後・瀧口修造の位置」。
美術史家の小沢節子氏との対談形式で行われた。
いやな符合
ICCのPossible Futures展に行ってきた。
てゆうか、実際にはまだ展示の半分も見ていない。
いやいや。なんだかこの週末はぐったりと疲れて鬱々とした気分で。
まあ天気も悪かったですけど。
それでも、この日はせっかくキュレーターの解説があるというので、おんなじ入場料を払うんなら、タダでそういう話を聞けるほうがいいだろというセコイ私は、いそいそと初台まで出かけていった次第なのですよ。
物は壊れる人は死ぬ
みわピーさんにいただいたコメントを見て、急激におでんでお酒を飲みたくなってしまいましたワン。って何者だ俺。
さっそくgoogleで「錦糸町 おでん」とか検索してみる。
すると、錦糸町から程近い某駅近くにおでんで酒を飲ませる店があるらしいことが判明。
さっそく自転車を飛ばして一帯を捜索する。