石原から

05-12-08_2130.jpg
帰宅してから妙にお酒が飲みたくなり、結局近所の居酒屋ののれんをくぐる。
周りは忘年会と思しき集団ばかりなり。
ビール大1と菊正のとっくり2本を空けるうちに轟沈。うとうとしていたら店の人に声をかけられて恥ずかしい。
が、ぬる燗の盃をちびちびと傾けている時間は実に心地よい。最初の1本が熱燗に伝わってしまって残念。
サービスで出てきた昆布の細切りと薄揚げ、ひき肉を炊き合わせた小鉢がいい。
品書きに「まぐろのずけ」とあるのを見て、この店で珍しいなと頼むと、思いのほか繊細な味わい。丁寧に漬け込むものだ。漬け汁はなんだろう?
もう少しお酒が飲めていたら、ふぐの皮の煮こごりを頼みたかったなあ。次回の課題。

シカトされることの大事さ

アサヒ・アートフェスティバル2008の報告会に『検証ドキュメント 水上アートバス「ダンスパフォーマンス!」5年間の軌跡』の映像上映を見に出かけた。
水上アートバスのパフォーマンスは、何度も見たことがあるような気がしていたけれど、実際に体験したのは、2006年のほうほう堂と、翌年の伊藤キムと神田京子の時だけだ。
もっとも、パフォーマンスの記録映像は別の機会で見たことがある。今回、改めて2002年からの記録映像を通しで見て、実体験と映像体験の記憶が頭の中で混乱するような思いがした。
水上アートバスについては、このブログでも感想を書いたことがある。
以下、そのときの文章と内容が重なる部分もあると思うが、改めて覚え書きをしておく。

“シカトされることの大事さ” の続きを読む

《場踊り》を見て

15時から田中泯さんのパフォーマンスがあるというので、赤レンガ倉庫に向かう。雨はやや繁くなったが、傘なしでは歩けないほどではない。
リクリット・ティラヴァニャの作品がパフォーマンスの場だという。
予定の時刻の少し前に着いたら、もう3階の廊下に行列ができている。展示室の中はすでに満員とのことで、退室する客で場内に余裕ができ次第、中に入れるのだとか。ということは、もし誰も途中で帰らなかったら、ここに並んでいる甲斐はないということになる。
実際には、開演して程ない頃から、こらえ性のない客がぽつぽつと帰っていったので、しばし待つだけで場内に入ることができた。

“《場踊り》を見て” の続きを読む

出しそびれたリクエスト

最近通っている、ある店の人が、12月に内輪でライブをやるから、聞きたい曲があったらリクエストしてくれと言う。
さあ、何と答えたものか。
音楽を聞くのは、好きなのだけど。
ここでぼくは言葉に詰まってしまった。
具体的な曲名やミュージシャン名を挙げかねているぼくを、質問者は怪訝な顔をして見ている。

“出しそびれたリクエスト” の続きを読む

食の居場所

このところファストフードの店舗を利用することが多くなった(じっさい、この文章もそんな店のひとつで書いている)。
店に入って何も頼まないわけにはいかないから、いきおいハンバーガーの類を主に注文してなんとなく食べているが、どうもそのせいなのだろう、一時期やっきになって減らした体重がまた増加気味である。
あるいは、ぼくが年をとって体重が減りにくくなっているせいでもあろう。
そこで、この年末にかけて減量大作戦を展開することにした。
やるべきことは分かっているから、あとはどこまで根気が続くかということだ。

“食の居場所” の続きを読む

ある日、駅で

北関東の、とある駅前のアイリッシュ・パブ。
明らかにぼくが口開けの客である。
「今日はお仕事ですか?」
ぼろぼろのジーンズにサンダル履きの格好で、仕事も何もあったもんじゃない。
カウンターの向こうから話しかけてくるのは、二十歳をいくつも過ぎているか、どうかというくらいの青年。表情には少年の面影をじゅうぶんに残している。

“ある日、駅で” の続きを読む

土曜日の朝、うちにいるとき

どうも、ここ最近出不精になってしまって。
周期があるんですね。動き回る時期は、朝から何ヶ所も時間を惜しむように出歩く。
それが、5月頃から、スローダウンのモードに入ってしまっているようだ。
単に、お疲れ気味ということかも知れないけど。
そういえば、6月は一回もジムに行ってなかった。その分の会費をムダにしたというだけでなく、これは精神衛生上も非常によろしくない。せめて肉体の健康でバランスをとらないと、気分まで鬱屈してしまいそうだ。
というわけで、だらだらと過ごしがちな週末なのです。

“土曜日の朝、うちにいるとき” の続きを読む

量販店の価格戦略に関する一考察

というわけで近所の量販店に自転車を飛ばしてiPodを買いに行ったら、インナーイヤー式のヘッドホンとのセット販売をしていて迷うのです。
店頭価格4,980円のヘッドホンとのセット。値引きはないが、ただし、1,500円分のiTunes Music Cardが付く。
自宅でiPod shuffleのカスタマーレビューをいくつか見ていて、基本的に満足度は高そうなのだが、中にいくつか、音質に不満があるような書き込みが目に止まった。
ここであえてヘッドホンとのセット売りを派手にやっているというのは、その音質面の不安を補ってあげようという店側の配慮なのかな?

“量販店の価格戦略に関する一考察” の続きを読む

中高生機器

ヒマなので近所の図書館に出かけた。
書架の奥では、中学生や高校生の若者たちが参考書だのノートだのを広げて静かに勉強していて、自分が学生の頃とさして変わらぬ光景にシミジミとするのだった。
とはいえ、さすがに時代の流れやのう、と感心しつつ見たことが二つ。
ひとつ目は、彼らの多くが机の上に電子辞書を置いて、時折何やらキーを叩いている。英単語でも調べているのかな、と思って、ちらりと横目で見ると、日本史のテキストを読んでいる女の子が、坂上田村麻呂、なんて検索しているので、最近の電子辞書にはそういう方面のデータも含まれているのだろうか。
しかも、同じようなタイプの電子辞書を持っている子が他にいたので、もしかしたら学校指定の機種でもあるのかな?

“中高生機器” の続きを読む