must be floating around

pupaのオフィシャルサイトを見ると、鈴木慶一さんが「pupaで驚くべきところは、圧倒的なバッキングトラックの統一感と、全員のヴォーカルの質感の違いだ。これは、往年のスーパーグループを思い起こさせる。」というコメントを寄せていて、往年のスーパーグループというのは正直よく分からないけど、音については確かにそうだなと膝を打つ。
ふと思い出すのは昨年のミカバンドの再結成で、幸宏さんが手がけた2曲はアルバムの中で見事に浮いていた。いや、そうなることは分かってやっていたんだろうし、逆に言うと、ミカバンドは往年のスーパーグループなんかじゃないよ、ということなのかも知れないね。ご当人たちの中ではもっと生々しいものなのかも知れない。10代、20代の頃と直結しているような。

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ネグリさんは来れないってよ


「ネグリさんとデングリ対話@東京芸大・上野」の企画でジンタらムータのライヴがあるというので出かけてきた。
芸大美術館なら何度か来たことがあるが、キャンパスの中に進入するのは初めて。
芸大の正門には開演予定の7時少し前に着いたのだが、暗闇と雨でどこがライヴの会場なのか、にわかに分からない。しばし雨の中をうろうろ歩いて、ようやくそれらしい建物を見つけて、まずまず潜り込んだ。
立見の人たちの肩越しに会場の様子を見下ろすと、古今東西の塑像が林立する合間にシンポジウムの参加者が詰まっている。その雰囲気に圧倒される。

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神様、力をください

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何とか部屋にたどり着いて、スーツをハンガーにかける余裕もなくベッドに倒れこんで、すぐに気を失うみたいに寝た。
夜中に突然ブーンという音で目が覚めて、一体何事かと思うと、もう何年も使っているUSB接続のアンプから異音が出ていて止まらない。
とりあえず電源だけ切って、またベッドに戻って、泥のように寝た。

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「わたしいまめまいしたわ」のメモ帳から

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「〈わたし〉は〈わたし〉である」という命題を見て、もし〈わたし〉が、本当に完全無欠に同一の〈わたし〉だったら、そんなふうに自分自身を突き放して見比べる視点など持ちようがないだろうに。むしろ、これは「〈わたし〉は〈わたし〉なのか?」と疑問形に変えたほうがおさまりがいい。
河原温の電報に打たれた文字「I AM STILL ALIVE ON KAWARA」。一瞬、このONを作家の名前じゃなくて英文の前置詞と勘違いして意味を考えてしまった。我、いまだ生きて河原に在り、と。

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世界の果ての彼女のために

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去年、森美術館に「六本木クロッシング」展を見に行ったとき、冨谷悦子さんという作家の版画作品に魅了されて、もう顔をくっつけるようにして壁に掲げられた作品を次から次に見ていったことを思い出す。
その時、売店に行ったら彼女の作品をカバーアートに使ったCDを置いていたので、展示室の上気のままにジャケ買いしたのがworld’s end girlfriendだった。
が、この人の音楽はとっくの昔からその筋では評価の高いものだったようだから、今さらぼくが見つけたかのごとく言うことはないのだよね。

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聴け、どこかまちがった夕焼小焼

いろいろ書き付けたい言葉もあるのだが、仕事が進まぬ。
このブログサイトを図らずもバージョンアップしただけで四苦八苦なのだが、別口のサイトの構築にも手を出すことになってしまった。正確には前から背負っていた宿題にいよいよ手を付けざるを得なくなったということなのだが。
おかげでMovable TypeのみならずXoopsまで勉強することとあいなった。
いったい私は何者なのだろう。

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余計な仕事の続き

タグクラウドに「ちりとてちん」が二つ並んだトップページを見ながら、なんとかならないものだろうか・・・と、奥歯に物が挟まったような苦々しい気分で過ごしていた。
Movable Typeに標準でタグの機能がついたのは3.3以降のことだが、ここは基本にかえろうと、小粋空間さんの「Movable Type 3.3 エントリー・タグ詳説」というエントリーを斜め読みしていて、ふとコメント欄の下のほうに目をやったところ・・・。
yukixさんという方の仰る内容、当方とまったく同じ現象ではないですか!!!

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鈴本演芸場平成19年10月7日夜の部メモ

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開口一番 古今亭志ん坊「元犬」
落語 林家ぼたん「近日息子」
太神楽曲芸 柳貴家小雪
落語 柳家三三「宮戸川」
落語 柳家禽太夫「谷風情け相撲」
奇術 ダーク広和
落語 橘家文左衛門「道灌」
落語 古今亭菊之丞「幇間腹」
仲入り
曲独楽 三増紋之助
落語 柳家〆治「皿屋敷」
紙切り 林家正楽
落語 柳家小三治「野ざらし」

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いま、ここにいる!

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最近のニュースでいうと、浪曲師の玉川福太郎さんが事故で急死したというのはちょっとショックだった。
といっても、当方、浪曲ははなはだ不勉強で、玉川福太郎さんのことも、その盛名を演芸雑誌等で拝見していた程度なのだけど。
よく、演芸通が「誰々に間に合った、間に合わなかった」という言い方をするでしょう。 この言い方を借りれば、ぼくは玉川福太郎に間に合わなかったわけだ。

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