2011年8月31日のこころのまとめ

  • 吉増剛造さんの朗読を聞いたのは実は8月8日の裏声ヴァージョンの上映の時が最初で、全然もったいぶることなく、まるで上着をさっと一枚羽織る感じでまったく違う動物になった様子に、ぼくは圧倒的に打たれてしまった。別の世界への入口は、いますぐそこにも開かれているんだと思った。 #
  • でも、確かに落語っていうのもそうなんだよな…。マクラからネタに入って、まるで川が不意に流れを変えるみたいに、あるいは、町を歩いていて路地に入ったら初めて見るような家並が広がっていたときみたいに、違う世界に連れられる感覚。吉増さんが落語好きだということから、そんなことを思った。 #
  • http://t.co/VvuBBQt #
  • 「閑さや岩にしみ入る…」の立石寺には「ムカサリ絵馬」があるのか!蝉の声のしない、生き物の気配のない岩の上は、冥界だったんだな、道理で! #
  • 8月も終わろうとしているのに、「予告する光」の旅はまだ続いているとはね。こんな深川高橋辺まで。吉増さんが導いた芭蕉の「閑さや岩にしみ入る蝉の声」、蝉の声したたる生命の層を抜けて、山寺に登れば、「閑さや」物の音聞こえぬ岩の上は、死せる新郎新婦の集う、冥界の婚儀の場だったとは! #
  • そもそもが地上では結ばれなかった二人を結ぶ場だもの、どんなストーリーも可能にするよ。津波に呑まれた東北の姉と焼身自殺したチュニジアの青年は、普通ならつながらない。破綻しそうなストーリーをまったく自然に聞かせたのは、ひとえに場の力、岩の上の山寺があの空間に降りてきていたのでは…。 #
  • しかし「ムカサリ絵馬」…。吉増さんの「山寺フィルム」の末尾で、旅館のテレビから宇宙飛行士の訓練のニュース、台風情報、そしてそこに「ラヴ・ミー・テンダー」が重なったときのクラクラする感覚…。この時も山寺が降りていたのだろうか? 地上で結ばれないものを結ぶ特異点のような場が地上に…。 #

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2011年8月29日のこころのまとめ

  • 映画「黒い雨」といえば、小沢昭一さんが撮影中に崖から落ちて手首を骨折した映画として小沢昭一ファンの間ではよく知られています。とは言うものの実は私はまだ見たことがなく、このままでは小沢昭一ファンを名乗れません。いつかどこかの劇場でかからないかなあと、じっと待っていたのですよ。 #
  • 来たぜ!小沢さーん! http://t.co/1aHp2z7 #
  • まあでも劇場で見てよかったねえ。 #
  • あんまりもっともらしいことを言うのは苦手なんで。 #
  • 小沢さんもまだ六十位だったんだな。北村和夫も今村昌平も。私が高校生の頃は戦争を生々しく語れる世代が現役でばりばりやってたわけだ。どうする?俺。 #

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2011年8月28日のこころのまとめ

  • さっきから電車で隣に座る青年が頭をぼくの肩にもたれて眠っている。そんなにぼくの肩は寝心地がいいですかね。 #
  • 埼玉近美のエル・アナツイ展、最終日だけど見てよかった。大量のボトルのキャップやシールからなるタペストリー状の作品が、ダイナミックな襞に照明を受けて、うねうねと光るさまがなんとも言えず美しい。それは伝統の布地に身を包んだ現地の女性の媚態を想起すると言ったら飛躍しすぎだろうか。 #
  • 不思議なものだね、接近して見れば錆の生えかかった廃品の瓶の蓋。ところが距離をおいて視野に全貌を含めれば、金襴の大名衣装かと見まがい、クリムトの金箔を凝らしたマティエールさえ想起する。あるいは世の中の美といわれるものは一体にこういうものかという皮肉めいた思いすら頭を掠める。 #
  • 廃品の利用はむろん現代美術の常套手段ではある。しかし作家は現代美術の文法に目配せしつつ、そこにスピリチュアルな意味を見い出しているようだ。商品あるいは廃品は、多くの人がそこに手を触れながら流通する。つまり瓶の蓋ひとつには目に見えない人と人の繋がりが幾重にも織り込まれていると。 #
  • 最終日その2、森美術館のフレンチ・ウインドウ展に。さすがに混んでいるのでざっと流して早々に退散。デュシャン賞というのがあるんですね。なんかそれ自体一種のパロディーだったらどうしようかと思ったがそうでもないようだ。またフランス人の作家が受ける賞かと思ったがそうでもないようだ。 #
  • こういうショーケース的な展示は難しいところだが、例えば作家が「カリフォルニアのミニマルアートへのオマージュ」と語る自動車用塗装された直方体の下部が追突されたように凹んでいる作品、またモンドリアンの平面をホワイトキューブにレディメイドを使って展開したような作品はちょいと面白かった。 #
  • しかしあまり近現代の美術史に再帰的な言及ばかりしていると息苦しくなりそうだ。ここはフランス窓を開いて新鮮な空気を入れたいものだ。 #
  • そういえばgozoCineで吉増剛造さん下北沢を歩いてたな。あれはどのへんなんだろう。図らずも写真がぶれてキセキみたいになった。 http://t.co/lBl2tHX #

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