二、三日前か、電車に乗っていると、いつの間にかズボンが脱げて、下がパンツだけになっていた、という夢を見た(あくまで夢の話です)。
それが今度は、電車が終着駅に到着して、目が覚めると、私は全裸になっていた。電車を降りてコンコースを歩く大勢の人たちは皆、当たり前だが衣服を身に付けている。その中で私ひとりだけが全裸である。
駅員に促されて、電車に戻り、自分の衣服を探した。車内には海岸に打ち上げられたゴミのようなものが散乱している。なぜか、まず履いていた靴から探すことになった。座席の下に、それらしい靴が何足も落ちている。私の靴はどれだろう、というところで、今朝は目が覚めた。
ゴミの日。雨の日。歩いて押上、そして錦糸町へ。
少々風が強い。時々傘が煽られそうになる。 傘を差さずに歩いている人をちらほら見かける。最初は訝しく思ったが、風のせいだろうか。おちょこになった傘を持ったまま自転車に乗っている人も見た。確かに傘がなくてもぐしょ濡れになるような雨ではないのだが。
駅前の喫茶店でモーニング。
昼は今日も弁当、その後コーヒー。
夕刻、少し遅くなった。雨でもあるし、錦糸町まわりで電車で帰宅することにする。
19時からの「志ん輔と仲間たち」第三回の生配信を、スマホで音だけ聞きながら、時々ちら見しつつ帰った。今回のゲストは寄席囃子奏者の恩田えりさん。
一席目は「稽古屋」。志ん輔さんとえりさんが、アクリル板を仕切りに並んで座り、客は、はめものが入るところを目の当たりにできるという、寄席の高座ではありえない見せ方である。
落語の口演中に入る三味線等の生の音曲を、はめもの、と言う。はめもの入りの落語は、上方ではしばしば見られる演じ方だが、これについての志ん輔さんの所感、また、はめものを切り口に、現代の東京落語への考察を興味深く聞いた。歩きながらだけど。
曳舟駅を出ると、雨が一層強くなっている。二席目が始まるまでに帰宅した。
二席目は「お若伊之助」。この噺の中で、お若さんが預けられる剣道場は、根岸の御行の松の近くということになっている。御行の松なら、ちょうどこの前の日曜、萩の湯の帰りに通りかかったところで、その時は噺の中に出てくる場所とは知らずに歩いていたから、偶然である。今度また行ってみよう。この噺を聞いてから行くと興趣が増す。
配信が終わってスマホを見たら、いつの間にか一万歩を過ぎていた。雨は上がったようだが、まだ空模様は怪しそうだし、夜の散歩その他は省略。10,147歩。