朝の散歩に。今日は京成曳舟駅近くのサンドイッチ屋に行こうと思うけれど、その前に旧中川のほうまで足を伸ばそうと思う。
たから通りから一本脇道に入って、このまましばらく道なりに歩く。
曳舟川通りを渡り、京成線の高架をくぐって、ルネサンスを横目に歩き、明治通りを渡って、八広中央通り、はなみずき通りを越えて、すみだ健康ハウスのあたりまで。ここまで来れば、旧中川は近い。
この経路は、車と出くわすことが少ないので、散歩には適当である。逆に言えば、車で移動するには不便なのだろうな、と思う。
地図を見ると、墨田区の北半分、旧向島地域は、道路が✕印を描くように走っている。例えば明治通りは北西から南東、水戸街道は南西から北東というふうに。そして、これらの道路は、定規で引いたように真っ直ぐに走って、車での移動に最適化されている。
一方で、旧向島地域を東西に、つまり隅田川と旧中川、荒川の間を最短距離で移動しようとすると途端に難しくなる。
と、思っていたが、それは車で移動する場合の話で、歩く分には、東西方向にも案外行けることが分かってきた。
おそらく、このような道はかつての水路が道路として残ったものなのだろう。その意味では川沿いを歩いているようなものだ。
旧中川に出た。橋の向こうは江戸川区、平井の方向である。少しだけ足を踏み入れてみた。
ところで、おろかなことだが、この橋の名前を、ゆりのき橋ではなく、のりゆき橋としばらく思い込んでいた。つまり、業平橋のように、誰か人物の名前を取ったのだろうというわけだが、ユリノキという植物が、どのような花を咲かせるのか知らない。あるいは、名前と花の姿を結び付けて見たことがない。このあたりと何か縁があるのだろうか。
駐車場にして駐車禁止とは、一休さんの「このはしわたるべからず」のようなことだろうか。
今日は、スモークサーモンとクリームチーズのサンドイッチと、煮卵のサンドイッチを買った。
昼は二階の食堂に。ここでルーローファンを出しているのは知らなかった。
豚肉はともかく、この柔らかくて味の染みたものは何だろうと思いながら食べ進めて、しばらくして厚揚げだということに気づいた。本場でルーローファンを食べたことがないから、一般に厚揚げを入れるのかどうか知らないが、この食感は宜しい。
セブンイレブンでアイスコーヒーを買って、余程ぼんやりしていたのだろうが、カップの蓋を開けるのを忘れて、機械にセットしてしまった。店員さんは親切に対応してくれたが、実に申し訳ない。
夕刻、再び散歩に。
白鬚神社に提灯が出ている。6月30日の大祓が一大行事なんだなと思う。神事に疎いので、このあたりの神社の話なのか、全国的にそうなのか、知らない。
白鬚橋を渡って、今日は明治通りを直進してみた。
車通りの多い道を、夜歩くのは気持ちいいものではない。今日はそれほど遅くないので、まあいいか、と歩き始めたが、やはり、あまり楽しくはない。
三ノ輪のあたりまで来ると、すっかり日が落ちた。
明治通りと昭和通りの交差点。明治と昭和が交差すると思うと、面白くないこともない。ここに大正通りも入ってほしいと思う。
ジョイフル三の輪を冷やかした。夜の商店街の雰囲気を見てみたいと思ったが、大抵の店はすでにシャッターを閉めていた。ここがシャッター通りでないことは分かっているので、夜が早い街なんだろうなと思う。
ジャズの流れる銭湯に。相変わらず空いていて宜しい。
この銭湯はさほど広くはないが、よく考えてコンパクトに造ってあると思う。ひとことで銭湯と言っても、根岸の萩の湯のような巨大施設もあれば、ここのように小ぢんまりとしたところもある。それでいて、どちらも入浴料は470円なのだから面白い。収支の合わせ方がそれぞれ違うのだろう。
一時間程お湯から出たり入ったりしているうちに混んできた。そろそろ上がろう。
土手通りを歩いて帰った。吉原大門前のガソリンスタンドはシェルのマーク、ということは、近いうちにブランドが変わるんだろう。
山谷堀公園のあたりに、遅くまで開いているスーパーマーケットがあればいいのにと思う。裏浅草の銭湯の帰りに買い物をしようと思うと、どうしてもコンビニになってしまう。
21,064歩。