原点回帰

昨夜はなかなか眠れなかった。こういう時は無理に寝ようとしてもいけない、と思って、スマホで動画など見出したのもよくない。朝方の4時近くなって、ようやくウトウトとしてきた。3時間くらいは浅い眠りについただろうか。

寝は足りないが、致し方ない。コンビニに朝飯を買いに出た。雨は上がっているが、道路はまだじっとりと湿り気を残している。

片方だけの薄桃色の手袋と黒い手袋。この季節は片手袋が落ちているのをよく見る(そもそもこの季節しか手袋をしないけれど)。そういえば、伊集院光氏も片手袋を写真に撮っているとラジオで言っていたっけ。

本当はこの後、巣ごもりのはずだったのが、急に巣から抜け出すことになった。詳細は省くが、私の勘違いと思い込みが原因である。それもこれも今朝の寝が足りないのがいけない。

コーヒーとベーグルで休憩。さすがにこれだけでは昼飯にならない。

歩いて帰ることにした。まだ昨日の気分が残っているのか、道すがらパン屋を探して歩く。地図を見ると、案外このあたりにも知らないパン屋がいくつもある。帰り道から近いところに初めての店があったので入った。パンを選んでいると、ちょうど値引きの時間になった。

小さいのを3つほど買って家に帰って食べた。むろん美味しいが、美味しいものはほどほどにしておかないといけない。

歩いて帰ったら1万歩を過ぎたので、夜の散歩は省略。10,922歩。

朝刊にダイエーが全面広告を出していた。特に商品やセールの広告でもないようで、企業広告というやつだろうか。その中に、現行のロゴマークと並んで、かつてのマークも併記されていたのが目を引いた。私などの年代にはこのマークは馴染み深い。もっとも、ダイエーで買い物をしたことは多分数える程しかないと思うけど。

1999年に福岡ダイエーホークスが優勝したが、その前の年あたりからか、ケーブルテレビでなんとなくホークス戦の中継を見るようになって、そのうちに東京ドームのファイターズのホームゲーム(北海道移転前だった)でホークスが試合をする時にしばしば足を運ぶようになった。千葉マリンにも一度行ったことがあったっけ。

基本、スポーツ観戦の趣味はないほうだが、プロ野球に限らず、プロスポーツの特定のチームを応援した経験は、この頃のホークスだけである。

当時、母体のダイエーは経営危機で揺れていて、そちらのほうからの関心もあった。ホークスを応援していたのは、ダイエーに対するある種の判官贔屓的な思いもあったかも知れない。ダイエー本体や球団をめぐる人物模様がドラマを見るように面白かった。その後、球団がソフトバンクに売却されると、ホークスへの関心も薄れていった。

ダイエー本体も経営体制が変わり、イオン傘下になると、やはり関心が薄れた。ロゴマークが変わったせいもあるかも知れない。現在のロゴマークが制定されたのは2005年とか。16年前か。

そんなわけで、かつてのロゴマークをしみじみと眺めた。しかも、広告文には、中内功氏が掲げたキャッチフレーズ「よい品をどんどん安く、より豊かな社会を」まで謳われている。

なぜこの時期にダイエーが原点回帰するような広告を出すのか、事情は知らないけれど、スーパーでは、イトーヨーカドーでも数年前に鈴木敏文氏が経営を離れてから、ハトのマークを再び打ち出すようになっているから、原点回帰の動きには通じるものがあるのだろうか。