叫び

今日は人間ドックの日。まずまず起き出した。当然朝飯は省略。出がけにゴミ出し。

行き先の都合上、京成曳舟から電車に乗る。通り慣れたはずの道も時間帯が違えば新鮮に見える。ご近所の知り合いを見かけたので挨拶。なんだか気分がいい。

駅まで来たところで健康保険証と診察券を忘れてきたことに気づいた。まるでサザエさんみたいである。このところ、あるいはずっとそうなのかも知れないが、どこか抜けている。

ともあれ指定の時間前に到着。保険証等は忘れても何とかなりそうで安心。

いつもなら待合室や検査フロアの廊下に置かれている新聞雑誌が見当たらない。目立たないところにかためて置かれていた。腹部超音波検査でお腹に塗られるゼリーが温かかった。

検査は順調に捗って、午前中にはすべて終了してしまった。病院のレストランで昼飯を食べた。

思いの外早く出られた。天気はいいし、歩いて竹橋へ。

何か訴えかけるような口調の声が聞こえてきた。ところどころに区長選のポスターが掲示してあるのを見ていたので、選挙の街宣かなと思ったら、公園の前に大きなキャリーバッグを持った女性が立っていて、誰かに盗聴されているがそれが誰かは分かっている、というようなことをひとりで延々と叫び続けているのだった。

東京国立近代美術館の「眠り」展に。

森村泰昌氏の「なにものかへのレクイエム」で、映像の終盤でカメラはのどかな公園の様子を写すが、公園に集う人々は誰も森村=「三島」に関心を払う様子はない。この場面を指して、キャプションの説明文は「政治に無関心な市民への痛烈な皮肉と言えよう」と結んでいるが、私には同時に「芸術に無関心な市民への痛烈な皮肉」でもあろうと思えたが、いずれにせよ、芸術家の声に耳を傾ける市民はいない。美術館への行きがけに見かけた女性の叫びを、聞いて聞かぬふりをして通り過ぎるように。

16時に美術館を出て、九段下方向に歩いた。

そうか、早稲田通りというのは、九段から発しているのか。通りの途中区間は長年折に触れて行ったり来たりしているが、起点というのは考えたことがなかった。

早稲田通りを飯田橋へ。外堀通りに入り、市ヶ谷方向に向かう途中で折れて、逢坂という勾配のきつい坂を上った。坂の途中にアンスティテュ・フランセへの入口がある。フランス語を話す母子連れたちを追い越した。

√K Contemporaryというギャラリーには初めて来た。聞くと、去年の三月に開廊したのだとか。

梅津庸一氏の監修になる「絵画の見かた reprise」という展示を見に来た。受付で美術手帖の2020年12月号を購入。昨晩ネット書店を見たら、本号はどこも売り切れで、古書にずいぶん高い値段がついているので驚いた。

ギャラリーを出て、高級そうな住宅街をうねうねと歩いたら神楽坂に出た。

飯田橋から総武線で錦糸町へ。楽天地スパに入館。

休憩室の椅子に座ったら、程なく眠気が襲ってきた。

11時頃に退館して帰宅。19,345歩。