人体の驚異

昨夜はよく寝て早く目が覚めた。朝の散歩に出掛ける。上が半袖のTシャツだけでは寒い。長袖Tシャツを重ね着するのは今シーズン初。

近所にあるけど一度も入ったことのないお寿司屋さん。コロナ禍以降、ずっと休業していたのが、再開したようだ。こうやって表に黒板を出しているから、前を通る度気になっていたけれど、まずはよかった。

この花の名前が思い出せなかった。そうそう、オシロイバナ。紫紅色が目に鮮やかだが、白地に紫紅色の斑が入ったり、差し色のように紫紅色が入ったりしている模様もある。いかにも理科の教科書に出てきそうな変化だが、突然変異によるもので、必ずしも遺伝の法則には従わないらしい。

いつもの散歩道。桜橋から隅田川沿いを歩く。

白鬚橋を渡って汐入公園に。

彼岸花が咲くのを見たのは今年初めてだと思った。

日が高くなるにつれて少し暑さを感じるようになってきたが、さすがに夏の日射しの強さはない。

水神大橋を渡って墨田区側に。高架下を歩く。

仮設の住居が整然と建ち並んでいる。まるで分譲されたみたいに枠内に収まっている。これだけ端正に建てられていると、ホームレスというより、むしろホームと言いたくなる。

このロータリーは土曜日に見た『SECTION 1-2-3』に出てなかったか。何か実用性があるのだろうかと思って見ていたら、タクシーが一周して出ていった。

再び白鬚橋を渡って、今度は台東区側に。

ムーミンのニョロニョロというのはこんな姿じゃなかったか。メカニョロニョロ。

巣ごもり日の昼は有り合わせで簡単に済ますことが多いのだけど、今日は珍しく外に。

鐘ヶ淵の二階の食堂が、今日限りでこの場所での営業を終了するというので、ランチを食べに来た。実はここで食事をするのは初めて。

所用を終えて、夜の散歩に。

川沿いで剣道の練習?をしている子供たちがいた。

途中まで朝と同じルートを歩いて、今度は汐入公園で引き返さず、北千住まで歩く。

古そうな建物に出くわした。NTTの建物のようだ。

大黒湯に。歩いてきたのは二度目。拙宅から1時間半かからず歩ける。最短距離を行けばもっと早いのだろうけど、なるべく人通りや車通りの多い道を避けて歩いた。

露天風呂と水風呂を繰り返して、1時間程過ごした。

全身に刺青を入れた恰幅のいい人が、かかとを擦っている。かかとにはもちろん刺青は入っていないけれど、刺青を入れている部分の皮膚だって、いずれ垢になって剥がれていくだろう。それなのに刺青の色が落ちないのは、考えてみれば不思議である。皮膚が入れ替わっているメカニズムの、さらにその奥深くに色が沈着しているということか。人体の驚異を感じる。

帰りも歩くことにした。何故か行きより足取りが軽やかである。

が、調子にのって歩いていたら、右足の親指と人差し指の間に水ぶくれができてしまった。長風呂をして足の皮膚が柔らかくなったせいもあるだろうか。違和感を気にしながら、なんとか帰り着いた。

30,031歩。久し振りの三万歩超え。ざっくりと、朝一万歩、夜の銭湯行きに一万歩、帰りにもう一万歩ということになる。