時間切れ

資源ごみの日。少々寝坊。夜中のうちに空き缶を玄関の前に出しておいてよかった。前日から集積所に出すのはマナー違反だろうが、自宅前に出すのは御寛容願いたい。

しかし、資源ごみの日の早朝に、区の収集より一足先に集積所を自転車で回って空き缶を集めていたおじさん(おじいさん?)は、集積所が廃止になって困っているだろうと思う。さすがに民家の玄関先のごみ袋を開けて缶を持ち去るのは憚られるのではないか。

曳舟の駅ナカでパンとコーヒーで朝飯。油断していたらあまり時間がない。

浅草行きの電車に乗った。隣に座った女性が週刊漫画ゴラクを手にしている。角度的に年格好は分かりかねるが、電車の中でゴラクを読む女性は好ましい。

浅草線に乗り換えて、さらに泉岳寺で京急線への直通電車に乗り換え、横浜へ。

車内でラジオを聞いていたら、桂吉弥師が桑原征平氏に落語の「金明竹」のあらすじを説明している(「土曜も全開」を聞いている)。そうか、上方でも金明竹をやるんだな。江戸落語では耳慣れない上方言葉を言い立てるところにこの噺の眼目があると思っていたが、上方ではどう演じるのだろう。もっぱら早口で困惑させることになるのだろうか。

横浜で京急線各停に乗り換え、日ノ出町下車。ここから歩いて神奈川県立音楽堂に向かう。

一柳慧氏の神奈川芸術文化財団芸術総監督就任20周年を記念した連続イベント「Toshi伝説」のうち、今日は「エクストリームLOVE」と題されたコンサート。

13時から18時までの長丁場を「Classical」「Traditional」「Experimental」の 三部構成に分けた。ホワイエでは休憩時間にクロストークが行われるほか、氏の図形楽譜や写真のパネル展示、有馬純寿氏が制作協力した卓球台のインスタレーションもある。

今日の公演で一柳氏は、第一部に一曲ピアノ演奏で参加されたのと、片山杜秀氏を相手にクロストークに出演されていたが、基本的に舞台上は若手、後進に委ねたという様子。とはいえ、客席から演奏を見届け、立ち上がって拍手を贈る姿は矍鑠とされている。

氏が認める若手の音楽家を知ることができて、これから現代の音楽を聞いていく道標を与えられるのは有難い。

第三部で演奏された氏の作品「ピアノ音楽」第1~第7は、なかなか再演の機会もないだろうと思う。プログラムでは演奏曲順は当日発表とあったが、実際は番号順に演奏された。

会場で氏が参加したパフォーマンスを記録したCDを買ったが、帰宅して確認したら、すでに持っていたものだった。そんな気がしたんだ。

終演後、せっかく横浜に来たので味奈登庵のそばが食べたくなり、地図で見たら一番近そうな、みなとみらいの支店に。その後、日産本社の中を通り抜けて、スカイビルに出た。

このところ週末にスカイスパに行くと、入場制限で待たされるというので、諦めて帰ることが続いていた。今日はどうかなとダメもとで寄ってみると、予想外に待たずに入れた。

19時過ぎに入館。21時台まではさすがに混んでいる。御多分に漏れず、若者の二人連れ、三人連れの客が多い。

浴室の休憩椅子でしばらくうとうとして、気がついたら、浴室内が若者の話し声で騒然としている。すると、浴室内で会話を控えるようスタッフが呼び掛けを始めた。特に気になる客には個別に注意している。喋っている客とスタッフは同年代だと思うが、臆することなく声をかけていて感心する。

スカイスパのサウナ室にはテレビがない。そのせいもあるだろうか、浴室が騒がしい間も、サウナ室の中の客は概して静かなのは有難い。

サウナ室が満員になると、浴室にサウナ待ちの行列がずらりとできる。私などは並んでまでサウナに入ろうとは思わないが、これも若さかな。

スタッフの声がけの効果か、また客足も引き始めたか、22時台になると浴室の中も静かになってきた。が、残念ながら当方の時間切れである。

東横線で渋谷に出て、半蔵門線に乗り換えて帰った。11,122歩。