コレジャナイ

外出。寄り道できるほど早い時間ではない。水戸街道に沿って歩く。

私はスマホに歩数計アプリを入れていて、それも、ただ歩数をカウントするだけではない。歩くにつれて地図上にオリジナルのキャラクターが表示されて、接近するとそれを集めることができる。キャラクターごとに目標歩数が規定されていて、それを達成すると一定のポイントを獲得できる。

歩きながら、キャラクターを集めて、目標を達成し、また次の目標に挑むことの繰り返しで、どんどん歩数が稼げる仕掛けになっている。子供だましのようだが、馬鹿にできないので、このささやかな達成感は癖になる。

ちなみに、集めたポイントを使って、地方の物産等の商品に応募できることになっているが、これまで商品が当たったことはないので、これは気休め程度に考えておくのがよいのだろう。

このアプリはもともと生命保険会社の外交員に紹介されたのだが、保険会社のポイントがつくので、多少の実利がないこともない。保険会社からすれば、このアプリを使って加入者が健康になれば、保険金の支払いが少なくて済むという魂胆があるのだろう。私などはその魂胆にすっかりはまったということになる。

猫の写真が縛られている。この写真の中の猫を捕らえてみよ、と命じられたら、写真ごと猫を縛った、という、一休さんの頓知話の別バージョンだろうか。

お菓子付、の控えめなアピールが可愛くて撮った写真。

帰宅したら、墨田区から風疹の予防接種を勧める葉書が届いていた。

墨田区は、新型コロナウイルスのワクチン接種の手際の良さでは評判がいいらしい。6月1日から64歳以下の区民にも接種券の郵送を開始したと聞いた。

が、今のところ(6月7日時点)、接種券は届いていない。他区の人から、墨田区はいいね、と言われるのに、まだ届いていないのは不安になる。もしかして、他の人にはもう送られているのに、私のところは手違いで漏れてしまっているのではないか?

そんなところに区からの葉書が届いたので、拙宅も忘れられていないようだと安心しつつ、コロナワクチンの案内が今か今かと待っているところに風疹ワクチンの案内とは、コレジャナイ感とはこういうことか。

一万歩を超えたので夜の散歩その他は省略。11,487歩。

全裸

二、三日前か、電車に乗っていると、いつの間にかズボンが脱げて、下がパンツだけになっていた、という夢を見た(あくまで夢の話です)。

それが今度は、電車が終着駅に到着して、目が覚めると、私は全裸になっていた。電車を降りてコンコースを歩く大勢の人たちは皆、当たり前だが衣服を身に付けている。その中で私ひとりだけが全裸である。

駅員に促されて、電車に戻り、自分の衣服を探した。車内には海岸に打ち上げられたゴミのようなものが散乱している。なぜか、まず履いていた靴から探すことになった。座席の下に、それらしい靴が何足も落ちている。私の靴はどれだろう、というところで、今朝は目が覚めた。

ゴミの日。雨の日。歩いて押上、そして錦糸町へ。

少々風が強い。時々傘が煽られそうになる。 傘を差さずに歩いている人をちらほら見かける。最初は訝しく思ったが、風のせいだろうか。おちょこになった傘を持ったまま自転車に乗っている人も見た。確かに傘がなくてもぐしょ濡れになるような雨ではないのだが。

駅前の喫茶店でモーニング。

昼は今日も弁当、その後コーヒー。

夕刻、少し遅くなった。雨でもあるし、錦糸町まわりで電車で帰宅することにする。

19時からの「志ん輔と仲間たち」第三回の生配信を、スマホで音だけ聞きながら、時々ちら見しつつ帰った。今回のゲストは寄席囃子奏者の恩田えりさん。

一席目は「稽古屋」。志ん輔さんとえりさんが、アクリル板を仕切りに並んで座り、客は、はめものが入るところを目の当たりにできるという、寄席の高座ではありえない見せ方である。

落語の口演中に入る三味線等の生の音曲を、はめもの、と言う。はめもの入りの落語は、上方ではしばしば見られる演じ方だが、これについての志ん輔さんの所感、また、はめものを切り口に、現代の東京落語への考察を興味深く聞いた。歩きながらだけど。

曳舟駅を出ると、雨が一層強くなっている。二席目が始まるまでに帰宅した。

二席目は「お若伊之助」。この噺の中で、お若さんが預けられる剣道場は、根岸の御行の松の近くということになっている。御行の松なら、ちょうどこの前の日曜、萩の湯の帰りに通りかかったところで、その時は噺の中に出てくる場所とは知らずに歩いていたから、偶然である。今度また行ってみよう。この噺を聞いてから行くと興趣が増す。

配信が終わってスマホを見たら、いつの間にか一万歩を過ぎていた。雨は上がったようだが、まだ空模様は怪しそうだし、夜の散歩その他は省略。10,147歩。

ホットコーヒー

昨日届いた靴をおろした。通販で買った割に、なかなかフィット感がある。安靴だが、私には相応だし、歩き回って履き潰すにはこれくらいでいい。

老猫(多分)を構いつつ駅へ。

錦糸町に。朝は久し振りの持ち帰りサンドイッチ。

先日、京島のサンドイッチ屋で、サンドイッチで検索して店を探したことに、あきれ半分で驚かれたけれど、この錦糸町の店を知っているので、他にもサンドイッチ一本で商売している店があるんじゃないかと思ったわけです。

青空に雲が浮かぶ。5月上旬頃だったか、雨がちな日が続いて、東京も梅雨入りが近いかと思われた時期があったが、あの時、早まって梅雨入りしなくてよかったと思う。

歩いたら汗になった。

コンビニに寄ってアイスコーヒーを買った。コーヒーマシンの前で抽出を待っていると、先にコーヒーを淹れた男女が手にしているのはホットコーヒーのカップである。この汗ばむような気候でホットか、と感心した。

私などは、少し暑いとすぐアイスコーヒーを頼んでしまうが、暑くてもホットコーヒーを好む人はコーヒー通に見える。こんなコンビニコーヒーで言うのも何ですが。

見たところ、ラテン系の人たちのようである。この近くに建設作業員の集合場所があって、ラテン系とおぼしき人の姿もしばしば見かける。この二人もそうなのかも知れない。

コーヒーといえば年中ホットコーヒーという国や地域も少なくないかも知れないと思う。何より、アイスコーヒーを飲むためには、冷凍庫なり製氷機なりの設備が整っていないといけない。

昼はお弁当、その後場所を移してコーヒー。ちなみにホットコーヒー。

夕刻、歩いて錦糸町に。所用。タコやイカの話。こちらはホタルイカの話題を持ち出す。歩いて帰宅。

一万歩も超えたし、今日はそのまま在宅。横になっていたら、ちょうど雨音も聞こえてきた。10,314歩。

検索

前日久し振りにサウナに入って、まだ身体が順応できていないようだ。目が覚めて、軽い夏バテのような感じがある。

今朝は、先週初めて行った京成曳舟駅近くのサンドイッチ屋を再訪。営業時間前だが、すでに店の前で待っている人がいる。見たところサイクリストかな。こちらは、公園でしばしストレッチなどして身体を整える。

いい時間になったのでお店に戻ると、ガラスケースの中に、デザートのサンドイッチはたくさんあるけれど、食事用のサンドイッチは二つだけ。もう売れてしまったのかと思うと、まだ作っているところで、お店に出すのが間に合わなかったのだとか。

このお店は2年ほど前から始めたらしい。拙宅から近所と言っていい距離だし、近くの道を通らないでもないのに、ずっと知らなかった。

どうやってこのお店を知ったんですか、と聞かれたので、スマホの地図でサンドイッチと検索して、と答えると、サンドイッチで検索する人がいるんですか、と驚かれた。いますよ、ここに。

ブロッコリーとツナのサンドイッチを二つ買った。

セブンイレブンに寄ってアイスコーヒーを購入。クーポンが使えるんじゃないかと言われたけど、私のアプリには表示されない。どうやらセブンイレブンアプリとPayPayを連携している場合だけ使えるクーポンがあるらしい。当たり前のように聞かれたということは、結構な人がPayPayを使っているということなのかな。

集団登校中の小学生の列と行き違った。その中の高学年くらいの少年が、OMDと胸に大書きされたTシャツを着ている。OMDって、オーケストラル・マヌーヴァーズ・イン・ザ・ダークのOMD?

まさかと思って調べると、去年の夏、GUからOMDのTシャツが発売されていたらしい。知らなかった。新品を正価で買えるなら私もほしいと思ったが、もう売っていなかった。

しかし、その小学生が自分の趣味でOMDのTシャツを着ているとしたら、実に渋い。

昼は有り合わせで済ませて在宅。

夕刻、近所にクリーニングを出しに行く。その後所用。

遅くなって、夜の散歩から、いつもの銭湯に。

11,455歩。

自問

洗濯とゴミ出し。歩いて押上、錦糸町に。迷ったが朝風呂はパス。

駅前の喫茶店でモーニング。茹で卵は後から出てきた。茹でたての、かつ絶妙な茹で加減の卵は旨い。

茹で卵は好物と言ってよく、コンビニでもよく買う。コンビニの茹で卵でひとつ感心するのは、殻とその下の薄皮がきれいに剝けること。殻を剝いていて、白身が殻にくっついて剥がれてしまうことが少ない。もっとも、これもコンビニのチェーンによって違うかも知れないけれど。

逆に、殻と一緒に剥がれた白身をこそげ取るのも、手製の茹で卵の味わいのうちと言えなくもない。

駐輪禁止の下げ札が駐輪笑止に見えて仕方がない。思わず二度見する。

コンビニの雑誌棚に自問美瑠という名前を見て、本名だろうかと思う。芸名だとしたら、なかなか含蓄のある名付けである、と感心してよく見たら、自問ではなく白間だった。私は知らなかったが、NMB48のメンバーらしいから、その筋では有名な人なのだろう。

しかし、こうした字の読み間違えが続けざまに起こるのも考えものである。

昼は中華丼からのコーヒー。

ところで、中華丼というのは、魚介類が入っているものですか。入っている場合と、入っていない場合がある気がする。入っている場合は、むしろ八宝菜と言いたい気分もある。

夕刻、楽天地スパへ。今回の緊急事態宣言が出る前日の4月24日に来て以来である。

1ヶ月余りもサウナに入れないというのは、まさに緊急事態である。この間も毎日のように銭湯には行っているとはいえ、やはりサウナは別格である。久し振りのサウナに気分が浮き立つ。

入館時、フロントで会員証を出そうとして、財布がないことに気づいた。サウナのことを考えて、頭がお留守になっていたのだろう。忘れてきた場所は見当がつくし、財布と別にクレジットカードを持っているから支払いには困らない。財布は後で取りに行くとして、まずはサウナに入ることにした。

楽天地スパは休館中に細かなメンテナンスが行われたようだ。特に、展望用の椅子まで浴槽の縁を歩いていかなければならなかったのが、歩きやすいように、ちょっとした通路が整備されたのは有難い。これまでもお座なりにマットが敷いてあったりしたけれど、滑りそうでこわごわ歩いていたのだ。

久し振りのサウナのせいか、汗が濃いと感じる。何か身体の中に蓄積されていたものがあるのだろうか。

20時で営業終了。物足りなくはあるが、やむを得ない。むしろ、これくらいの時間で集中的に入ったほうがいいという考えもある。

財布を取りに行きがてら、歩いて帰った。風があってサウナ後にはちょうどいい。16,870歩。

三位

朝は家で有り物で済ませた。昨日買っておいたオレンジとアーモンドのクロワッサン、田舎から送ってきた苺。

それなりに早起きできたと思ったのに、外に出ると空はもうすっかり明るい。お前もまだまだだな、と空から言われたような気分である。

歩いて押上に。

大黒湯に来た。今日は31日だが、前日からの引き続きで偶数日扱いだから、男湯は炭酸泉のほうである。空を見ながら風呂に入ったり、ウッドデッキで休んだりする。ひたすらぼけっとしているうちに小一時間はあっという間に過ぎた。

昼は鯵の開き。その後コーヒー。

少々遅くなって帰宅。街道を歩いていて、歩道を走る自転車が多いと思う。交通法規的には自転車は原則車道を走ることになったはずだが、自転車側からすると、夜は車通りの多い車道を避けたいという心理が働くのだろう。最近の自分はもっぱら歩く人なので、歩道の自転車が危ないと感じるが、立場によって考えることは変わるものだ。

帰宅して飯を食いながら、月曜夜恒例の米朝チャンネルの㊙ワールドニュースを視聴。先週の三題噺大会の結果発表があった。初日の第一位は桂吉の丞さん。二位は小鯛さんで、私が票を入れた弥っこさんは三位。吉の丞さんはずいぶん差をつけての一位だったそうな。私は視聴しなかったが、二日目は票が割れたらしい。

寝床で横になっていたら雨が屋根を叩くのを聞いた。最初は小さな動物がことこと走り回っているのではないかと思ったが、そのうち音の輪郭がはっきりして、雨音だと分かった。夜の散歩には出られないなと思っているうちに眠りに落ちた。

12,345歩。