鍼初体験

雨。ちょいと寝坊気味。朝はコンビニ。昼は冷やしたぬきそばと焼肉丼のセット。

蕎麦屋で飼ってる亀。カメ吉、25歳。独身。

鍼を打ってもらうことになった。まったくの初めて。先週、ひょんなことから若手の鍼灸師さんを紹介されて、肩が凝るだの、ふくらはぎがダルいだのとうだうだ話しているうちに、それが問診ということになって、とんとん拍子に治療の日が決まった。今日がその日。

鍼といえば落語の「たいこ腹」を思い浮かべる。暇を持て余した若旦那が、退屈だから鍼でも打ってみるかという調子で鍼を始めて、相手をさせられた猫や幇間の一八はいい迷惑という噺。かつてはそれだけ鍼治療が大衆的だったという表れでもあろうか。

で、私の場合。上半身の服を脱いで診察台の上にうつぶせになった。鍼灸師さんにあれこれ質問したり雑談したりしているうちに、首筋から背中、ふくらはぎあたりに50本程の鍼が刺さった。と言っても、こちらはうつぶせの姿勢だから、刺さっている様子を見たわけではない。

鍼が刺さる時は、そう言われなければ分からないくらい微かに感じる程度。ただし時々、チクリというのとも、ピリリというのとも違う、何かかたまりのようなものが、ぬるりと鍼のまわりに生じるような感覚がある。

こんな鍼が50本程私に刺さったらしい

ずっと喋っていたつもりだったのに、どうやら治療が始まって程なく、うとうとと寝てしまったようだ。鍼灸師さんから声をかけられて目が覚めた。その間10分程。われながら暗示に掛かりやすいのか、終わってしばらくの間、体が診察台に貼りついたように起き上がれなかった。

本当は治療後にお酒を飲んではいけないけど、血行がよくなるから、お酒を飲むとすぐに回りますよとおどかされた。この種の治療だから、直後に効果が現れるものではないだろうけど、体調の変化が楽しみではある。

帰宅してから銭湯。さすがに鍼を打った穴からお湯は入らないよね。8,452歩。