未踏峰に挑む

また近所の駐車場に猫が三匹いる。今朝は写真を撮ってみました。拡大写真と併せてご覧ください。

左奥に黒っぽいのがいるのもお分かりいただけるだろうか

朝はドトール、昼は鯖塩焼き。代わり映えしない風景。

暑い、というより蒸す。冷たい飲み物を置いておくと途端に結露して机の上に水溜まりができる。マスクをつけて外を歩くのがうっとうしくなってきた。

アートトレイスギャラリーに。今日までの展示、有原友一さんの「ふるまいとピント」を見てから、引き続いて同氏と永瀬恭一氏の対談を聞く。

展示を見ている時は、これらの作品が、すでに描かれてここにあるものという以上の感じは受けなかったが、対談の中で、制作途中のキャンバスを捉えた写真が何点か映し出されて、キャンバスの左上方から右下方に向けて、淡い色の筆致の繰り返しが徐々に画面を埋め尽くしていくのを見た時、そのような過程で作品が描かれていたことも驚きだったが、それ以上に、制作過程ということ自体に思い至らず展示を見ていた迂闊さを思い知らされた。

対談後の質疑応答で、登壇者と客席の間で二つの異なる見方が提示されたのも興味深かった。ひとつは、氏の方法がルーティンの回避なのか、それともルーティンの中で何ができるかの試みなのかという点。もうひとつは、氏の方法には原理的に失敗はないとするか、あるいは原理的に全部失敗であるとするかという点。

対談の中で登山の比喩が出ていたが、その伝でいえば、未踏峰に挑む登山家の歩みは、延々の繰り返しであると同時に、どの一歩も、みずみずしく生々しい体験なのだろうと思う。では登山家は頂上をどこに見定めるのだろうか?

両国からひと駅電車に乗ろうかとも思ったけど、気が変わって錦糸町まで歩くことにした。そして楽天地スパに寄って60分コース。水風呂でしっかり身体を冷やしてから、ぬるい夜の空気の中に入っていくのが気持ちいい。今年もまたこんな季節になった。10,073歩。