二胡の音色

休日。雨音を聞きなからいつまでも寝床でだらだら。今日は何の日だっけ。自分が子供の頃に存在していなかった祝日は未だにピンと来ない。ハッピーマンデーというのも同様。

朝は省略。昼はヒガムコでタマゴサンド。窓越しに雨が上がったりまた降り出したりするのをカウンター席から見ていた。

錦糸町で所用の後、森下の開座に。今日明日のアトリエ公演「あぶら火」を見に。今日だけは二胡の演奏が踊りと共演するというのも見てみたいと思った理由のひとつ。

と言っても、二胡という楽器について特に何か知っているわけではない。大体、今この小文を書くまで二胡と胡弓を混同していたし。越中おわら節とか、三曲萬歳なんかで使っているのは胡弓。

今回の竹下友美さんの二胡の演奏が特にそうなのか、概してそうなのか、知識がないから分からないけれど、メロディーと同じくらいに、ノイジーな効果音を奏でていた。バイオリンのピチカートのように弦をはじいてもいた。

二胡の音色は、宇宙と直接繋がっているような感じがする。楽器の形も、どこか宇宙から届く信号を受信するアンテナのようである。そしてその信号を音響に変換しているような。

前回開座で見た公演に続いて、渡部みかさんがキーボードを演奏していたが、今回はさらに岡庭秀之氏も鍵盤の前に座った。踊り手自身が楽器を弾くということもあって、余計に、踊りと音楽との関係に思いを致してしまう。単なる伴奏や、音楽に合わせて踊るといったことでないことは確かだ。どちらかが主従ということではなく、ひとつの源泉から産まれたものが、たまたま今、別の形を取っているだけという感じがする。さっきの二胡の伝でいうと、受信した信号を、音に表すか、身体の動きで表すかの違いと言おうか。

終演後、打ち上げ。詳細は省くが、再会も、新しい出会いもありの、楽しくも嬉しい時間。コロナ以前はこんな時間がこれほど貴重なものとは思わなかった。

というわけで今日は控えめに、7,829歩。