朝はドトールを持ち帰りで。昼はパスタ。小柱と茸のクリームソースのペンネ。
なんか疲れてる。昨夜調子に乗って歩いたせいか、それとも夏の疲れが出たか。この頃は、ちょっとした体調の変化にもコロナの三文字が頭に浮かんでくるから困る。熱はないと思うけど。
江戸東京博物館に。徳川家康像の台座の亀が、『やる気まんまん』のオットセイに見える。疲れてるのかな。
大ホールでの瀧川鯉昇さんと桃月庵白酒さんの二人会に。
開口一番 瀧川どっと鯉「狸札」
鯉昇門下。前座さんにしては、落ち着いて、丁寧な話し方の人だが、江戸弁というよりは標準語という感じもする。ぞろっぺえな言葉遣いから発する躍動感も落語の魅力で、その塩梅が難しいところでもあるのだろう。
白酒「真田小僧」
白酒さんの師匠の五街道雲助さんは本所に住まいがあって、白酒さんにとっても、この界隈は修行時代から馴染みのある土地のようだ。「真田小僧」は、寄席でかかる時は、大抵按摩さんのくだりでサゲになるが、今日は終いまで。この噺に出てくるような、こまっしゃくれた子供は今でもいるかも知れないが、後半部分は講談の「真田三代記」が下敷きになっているから、こちらが講談に疎いと腹に落ちるまでどうしてもワンテンポ遅れる。しかしこの噺の中では、子供も父親もそれぞれ別々に「真田三代記」を聞きに行っているわけだから、かつての講談の大衆性がわかる。
鯉昇「質屋庫」
鯉昇さんには悪いけど、正直集中を続けるのがつらかった。鯉昇さんは、とぼけた味わいの人で、存在感と独特の間から滋味が染みでててくる人だが、分かりやすいギャグで目を覚ましてくれるタイプじゃない。またこの「質屋庫」という演目が、時節柄ということで幽霊の出てくる噺を選ばれたのだろうけど、番頭さんと熊さんが蔵の番をすることは初めから分かっていて、その場面に至る挿話を重ねていく構成ということもあるかも知れない。あとサゲのくだりは、例えば「菅原伝授手習鑑」がすっと出てくるようだと腹落ちが違うんだろう。
鯉昇「新聞記事」
天ぷら屋の竹さん宅に入った泥棒がアベノマスクをしていたというギャグを入れ込んだのは、客席が(というか私が)だれていたのを察してのことだったのかな。
白酒「厩火事」
特に書くことはないかな。白酒さんのことだから面白かったと思うけど、これといった印象は残らなかった。最近だと橘家圓太郎さんの演った「厩火事」が良かったからね。ああいうのを本寸法っていうのかな。
というわけで、こちらの体調もあってか、いまひとつ乗り切れないまま、江戸博を出た。
元気があれば錦糸町まで歩いてもいいかと思っていたけど、今日はパス。両国駅から電車に乗った。夜の総武線の千葉方面といえば立錐の余地もない程の混みようだったのに、びっくりするくらい空いている。もちろん座れはしないけど、どうかすると座れるんじゃないかと期待してしまう程度の混み具合ではある。コロナでは色々大変だけど、ずっとこのくらい電車が空いてくれれば有難い。
適当に飯を食って寝た。夜の散歩も銭湯もパス。9,236歩。結構歩いているようだが、このうちの2,000歩近くは、昨夜時計の針が0時を回ってから歩いた分。