えげつない

朝刊に藤十郎丈の訃報。私自身は世代も離れているし、辛うじて間に合ったという程度で(直近だと確か二年前の南座の顔見世で見た)、舞台上の姿を彷彿とするという程ではないけれど、やはり喪失感はある。88歳だったというから、吉右衛門、仁左衛門といった人たちの一回り上になるわけだ。改めて、今こういう人たちが躍動する姿を目に留めておきたいと思う。

というわけで、半蔵門に。国立劇場十一月歌舞伎公演の第一部「平家女護島―俊寛―」を見る。俊寛役は中村吉右衛門丈。今日は三階席。

永田町から有楽町線で東池袋へ。ふと思い立って東急ハンズで少し買い物の後、タイムズ スパ・レスタに。

サウナにもサンタクロースはやって来ます。

タイ健式の施術を前回と同じセラピストに頼む。しばらくぶりと思ったら、まだ二週間しか経っていなかった。このくらいの間隔で受けたほうがいいという言葉を真に受けておく。

この人の口癖なのか、最近の若い人一般にそうなのか分からないけど、「凝りがえげつない」「凝っている箇所がえげつない」という言い方をするのが趣がなくもない。

施術されて痛そうな顔をすると、ふふふと笑われる。これでも手加減しているそうで、中には死ぬほど痛くしてくれと言う客もいるというが、そこまで行けば客との間にSM的な共犯関係が成立するのではないかと思う。

ヨーグルトのメープルシロップ掛け、巣鴨のスンドゥプ屋、どこだかのうどん屋を試すのが次回までの宿題になった。

施術後の放心タイム。ドリンクはフルーツビネガー。

結局永田町で終電になってしまった。12,259歩。