秋葉様

巣ごもり日。洗濯機を回して朝の散歩に。

まだ朝顔が花をつけている。もう11月も半ば過ぎなのに、昔から朝顔はこんな時期まで咲いていただろうか?

そう思って調べると、どうやら朝顔は朝顔でも、ノアサガオという種類らしい。南西諸島では自生しているというので外来種とは違うのだろうが、少なくとも私の子供の頃に見た記憶はない。南方の産だけあって、さすがに東京よりは冬の気温の低い北陸には繁茂していなかったのではないか。国立劇場の裏の伝統芸能情報館の壁に盛大に蔓を伸ばしているのは、きっとこの種だろう。

昼間、巣ごもりから少し抜け出して、近所の秋葉神社に。毎年11月17・18日の大祭では火伏せの御札が配られるので、日程が合えばなるべく伺うようにしている。今年はコロナの影響で夜の縁日が行われず、昼間だけの配布になった。

ところで秋葉神社の火伏せの御札といえば、落語の「牛ほめ」である。台所の柱の節穴の上から秋葉様の御札を貼れば、穴が隠れて火の用心になる、というやつ。

落語の中の秋葉様はどこだろうか。この向島の秋葉神社だったらいいなとは思うが、もともとは上方の噺だし、秋葉神社という名前の神社は全国に千余りもあるらしい。その中には、秋葉原の地名の由来になったという台東区の秋葉神社もある。どのへんだろうと地図を見ると、いつもの散歩道から遠くない。今度足を伸ばしてみよう。

夜の散歩に。街灯の光がいちょうの黄色い葉を透かして美しい。

いつもの猫の他に、毛がふわふわの見慣れない猫が出てきた。16,413歩。