祝祭的

今日も暖かい。これなら薄手のジャケットでもよかった。

朝はドトールのモーニングセット。昼はからあげ定食的なもの。その後コーヒー。

本所吾妻橋駅まで歩いて、浅草線で東銀座へ。歌舞伎座の「吉例顔見世大歌舞伎」の第四部「義経千本桜 川連法眼館」を見る。

実は、歌舞伎座で歌舞伎を見るのは今日が初めて。当代の建物だけでなく、建て替わる前の古い歌舞伎座の中に入ったこともない。意外と思われるかも知れないが、私は歌舞伎公演はもっぱら国立劇場で見るばかりで、国立劇場以外で伝統歌舞伎を見たのは、新橋演舞場と京都南座で一度ずつある限りである。

なぜ歌舞伎座に行かなかったというと、理由は簡単で、切符の値段が高いから。もし私が学生の頃に歌舞伎に触れていたら、平日の一幕見席に並んでいただだろうけど、今はそこまでの気力もないし、時間もない。

では、なぜ今回初めて行くことにしたのか。気まぐれでということにしておきましょう。特段の理由はありません。

劇場の中に入って第一感、案外小さいんだなと思った。国立劇場大劇場に見慣れていると、舞台が小さく、天井が低く感じる。そして、場内が白々と明るい。まるで天井から採光でもしているみたいだ。これだけ雰囲気が違うとは思わなかった。国立劇場で歌舞伎を見る時は、何か儀式に立ち会うような荘重な気分になるが、歌舞伎座はどこか浮き立たせるようで、ぐっと祝祭的である。国立と民間の違いだろうか。

東銀座から浅草線で押上に。押上から歩いて帰った。

一休みして夜の散歩に。遅くなってしまったので、急ぎ足でいつもの銭湯に向かう。

外が暖かいせいか、普段に増して水風呂が気持ちいい。風に吹かれて帰り道を歩く。13,113歩。