呉越同舟

今朝は遠回りして墨堤を歩く程の時間はなさそう。あと15分早く出られたらよかった。

標識に何やら意味ありげなシールが貼られている。小学校が近いが、子供の悪戯だろうか。

相撲部屋の前を通りがかった。少し開いた窓から朝稽古の声が漏れ聞こえてくる。

この界隈には相撲部屋がいくつかあって、普段着のお相撲さんが行き来する姿を見かけることも多いが、さすがに稽古の様子は見たことがない。

私は取り立てて相撲ファンではないけれど、朝乃山は一度見てみたいという気はする。郷土力士というやつだからね。もしかして窓の向こうに朝乃山もいるかも知れない。

私が若い頃の郷土力士といえば琴ヶ梅だった。琴ヶ梅なら錦糸町でちゃんこ屋を経営しているから、もうずいぶん前だけれど、ちゃんこを食べに行った時、店に本人がいたので握手してもらったことがある。また行きたいと思うけれど、なかなか行かない。

とにかく、朝乃山は琴ヶ梅以来の富山県出身の三役力士ということになるらしい。

朝はコンビニ。昼は眺めのよい部屋でお弁当。

夕刻、特に寄り道せずまっすぐ帰った。

月曜日だから、米朝チャンネルで㊙ワールドニュースを見た。先日から桂南光さんの古希記念の落語会が各地で開かれているが、先週の砺波と城端での落語会には桂米紫さんも出演したらしい。同じ会に出演していた桂弥壱さんの砺波での行状が今週のネタにされていた。

ワールドニュースでは、しばしば富山のことが話題になる。富山のチューリップテレビは、私が大学入学で上京した年に開局したから、私にはあまり馴染みがないけれど、桂都丸さん、今は襲名して桂塩鯛さんが、開局当初から長いこと自社制作のワイド番組に出演していた。その縁でか、塩鯛さんはしばしば富山で落語会を開くことがあって、塩鯛さんの弟子である米紫さんも少なからず富山を訪れる機会があるようだ。

そこで気になるのが、「とやま」のアクセントである。東京では「とやま」の「と」を頭高に発音するが、富山人は「とやま」を平板に発音する(このあたりは、口に出して説明しないとなかなか伝わりづらい)。

では、関西人である桂米紫さんや桂吉の丞さんは「とやま」をどう発音するかというと、やはり「と」を頭高に発音しているのである。関西と関東の言葉はしばしば対比的に語られるが、こと「とやま」の発音に関しては、呉越同舟なのである。

東京と大阪が同じく「とやま」を頭高で発音するなら、名古屋ではどうなのか。というか、「とやま」を平板に発音するのは、全国でも富山人くらいなのだろうか。

夜の散歩その他は省略。10,417歩。