雨上がりの朝。
パンが食べたい気分。地図で検索すると、川向こうの橋場のほうにパン屋があるらしいのだが、やっているのだろうか。とりあえず行ってみることにした。
桜橋の上でスマホを落としてしまった。もちろんケースには入れていたが、路面に当たったはずみに、スマホ本体がケースから外れて落ちた。ケースの割れた部分が緩くなっていたせいもあるだろう。
件のパン屋は営業していなかった。シャッターに建築計画が貼られていたが、建て替え後にパン屋が入るのか、知らない。
家に帰ってスマホの状態を確認したら、スマホ本体の背面にヒビが入っていた。レンズには影響なかったし、液晶画面も無事だったので、まだ幸いと思わなければならないのだろうが、正直、気落ちする。
背面のヒビだから、ケースに入れてしまえば、外からはわからないとは言える。ちょうど、Amazonで頼んでおいた中古品のケースが届いた。ところが、これが一杯食わせものであった。そもそも説明文と色が違うし、どう見てもかなりの使用感である。早速返品の手続きをしたが、さらに気落ちする。せめて中古業者との手続きがスムーズに進んだのは幸いだった。
結局、元のケースと同じ型の品は諦めて、別の新品を注文し直すことにした。
昼は二階の食堂で、柚こしょうのグリーンカレー。思いの外ご飯の量が多かった。
隣のテーブルのカップルが見つめあい、手を取り合って仲睦まじい。二人とも一見地味ななりをしているので、人目を憚らない熱々ぶりが意外でもある。
夕刻、散歩に出た。
少し早いので浅草辺で喫茶店でもと探すが、目星をつけた店はどこも休業中である。ゴールデンウィークの狭間の平日だし、そもそもコロナ禍なので、致し方ないか。しかし、これではどこにも居場所がない。いつもの銭湯に向かった。
千束通りで、自転車に乗った若者たちとすれ違った。ひとりが、
「処女は、なんか、濡らさないほうがいい」
と言いながら通りすぎた。真偽の程は知らない。
水風呂に入っていたら、常連らしい客同士で、錦糸町に営業中のサウナがあるらしいと話しているのが聞こえてきた。微妙に事実と異なる情報が含まれていたので、会話に参加しようかとも思ったが、時節柄控えた。
13,571歩。