行き掛けに押上を通ったので、件のパン工房を覗いた。というか、それが目当てで押上を通ったかも知れない。開いていなかった。水曜も休みなのか。てっきり木曜だけかと思っていた。
通りがかりのタワービュー通りにパン屋があったので寄った。
夕刻、目の前でバスを逃した。歩いて錦糸町に。所用。
自称アイドルおたくという人の話を聞いた(若い女性である)。韓流の男性アイドルグループを追いかけて、アメリカやロシアのツアーに参加したり、タイでのライブのために飛行機で日帰りしたことまであるという。さらに最近は地下アイドルにも手を広げて、山中湖だか河口湖だかに合同のライブに行ってきたとか、まあ、とにかく行動的な人なのである。
私自身は、ついぞ、アイドルにはまったことのない人生である(今後は分からないが)。
彼女の話を聞いていて、こう言ってよければ、純粋さに感じ入った。アイドルを追いかけることに、えっと目を剥くような金銭や時間を費やして、相応の見返りを求めようとか、何かの役に立とうとか、そんなけち臭い了見は持っていないのだ。ふと、芸術のための芸術、という言葉があるけれど、もし本当にそんなものがあるとすれば、こういうことを言うのかも知れないな、と思った。
帰りは錦糸町から歩いた。夜の散歩及び銭湯は省略。12,944歩。