ぺニス

家を出てしばらくしてから、マスクを着けていないことに気づいた。道理ですれ違う子供たちの視線を感じたわけだ。まだ取りに戻れない距離じゃないけど、こんな時のためにカバンに控えのマスクを入れているのを使うことにする。どうです、用意周到でしょう。本当に用意周到な人は忘れたりしないとは思うけど。

朝は持ち帰りサンドイッチ。昼はソースチキンカツ丼というもの。

帰宅後、散歩に。いつもより早い。

夜の散歩では大抵閉まっている小さなパン屋さんが開いていた。最後に残った一斤の食パンを私が買った。すぐ後に入ってきたお客さんには申し訳ない。

千束通りの喫茶店、デンキヤホールで休憩。オムマキとコーヒーを注文。オムマキというのは、焼きそばを薄焼き卵で巻いた、つまりオムライスの中身が焼きそばに変わったもの。これがなかなか旨い。焼きそばの麺にコシがあって歯触りがいい。そして、あつあつの焼きそばを卵でくるんであるから、中身が冷めにくい。このスタイルにはちゃんと理由があるんだ。オムマキに添えて、七味唐辛子二種と、黒七味と一味の計四種の唐辛子が付いてくるのも浅草らしい。

店内のBGMは古い洋楽。そのうち、軽快なロックンロールのリズムに乗せて、ぺニス、ぺニスと連呼する曲が流れてきた。こんな直球のド下ネタを、屈託なく陽気に歌うのに感心したが、よくよく調べてみると、その曲はバディー・ホリーの「ペギー・スー(Peggy Sue)」だった。

一度そう分かってしまうと、あれだけぺニスと聞こえていたフレーズがPeggy Sueとしか聞こえなくなるのは不思議である。

英語のpenisの発音をカタカナで書けば、ぺニスではなく、ピーナスが近い。英語話者ならPeggy Sueをpenisに聞き間違えることはないだろう。ちなみにvaginaはヴァジャイナであった。

馴染みの銭湯に。変わり湯はゆず湯。浴室に文庫本を持ち込んでいる人がいた。サウナの中で読もうというのだろう。何の本かなと覗いたら、トム・クランシーの『合衆国崩壊』だった。

一万歩を超したので始めた。まず生ビールに、ピリ辛ごぼう山椒。生ハイボールに替えて続ける。締めにポテサラサンド。

10時前に退店。16,361歩。