追加

だらだらと朝寝して資源ごみを出せず。これで空き缶は越年決定。

いい天気。駐車場で猫がひなたぼっこしている。

半蔵門へ。国立劇場十二月歌舞伎公演に。今日は楽日。

第一部の「三人吉三巴白波」を見るのは今月二度目。前回は一階席、今日は三階席から見る。

一幕目、大川端庚申塚の場で、一階席からはよく見えなかった隅田川の川面の表現や、おとせがお嬢吉三から突き落とされて川波の中に姿を消す仕掛けがよく分かる。

おとせから奪った百両を争って、お嬢とお坊が白刃を交える中に和尚が現れる。和尚が投げた半纏が、切り結ぶ剣先を包んで剣戟が止まる。動から静への転換。中央に和尚と百両の財布、左右にお嬢、お坊とそれぞれの白刃を配置したシンメトリカルな造形美が舞台上に現れる。この三角形はまさに巴型をなしていると思う。

上手にはける三人を覆うように常式幕が引かれていく景色が目に残った。

二幕目、巣鴨在吉祥院本堂の場から裏手墓地の場への転換。舞台が回りながら暗転し、再び明かりが点くと、中央に包丁を手にした和尚、左右に血を流すおとせと十三の姿が目に映る。すでに和尚はおとせと十三を手にかけたところだったか。舞台上にはここでも三角形が現れている。

和尚とおとせは兄妹、そしておとせと十三もきょうだいだが、二人はそれを知らない。苦しむ二人に和尚は井戸の水を飲ませ、自分もその水を飲み干す。そうか、これも対称になっているのか。三人の吉三は血の盃を交わして義兄弟となり、実の三兄弟は末期の水を交わして永遠の別れとなる。

大詰、本郷火の見櫓の場。お嬢が火の見櫓に登って関を開ける太鼓を鳴らそうとするところで、櫓がせりになって上下するが、三階から見ると動きがよく見えるとはいえ、この効果の趣旨はちょっとよく解らなかった。

合流した三人は刀と百両を八百屋久兵衛に託し、最後の三角形を観客の目に残して幕が引かれる。

この芝居が今年の観劇の納めとなった。 

遅い昼飯に永田町駅の駅ナカで蕎麦を食べた。案外食べでがある。

有楽町線に乗り換えて東池袋へ。タイムズ スパ・レスタに。

結構入っているが、気になる程ではない。

ところで、レスタは楽天地スパと比べて客層が若いと思う。えてして若い客は数人連れで来ているのは同様だが、なぜかレスタでは客同士の会話がさほど気にならない。

理由を考えてみると、レスタでは浴室での話し声がジェットバスの水音でかき消されるのではないか。また、露天風呂があるので、外の音が入りやすいのだろう。逆に、楽天地スパは浴室内に声が響きやすいと思う。

さらに、レスタではサウナ室のテレビが常に消音されているので、客も憚って静かにしているように思う。サウナ室内のテレビの有無はしばしば議論になるが、消音されていれば、見たくない時は目を閉じていればいい。

これが今年の納めのサウナになるかな。 

遅くならないうちに上がって、池袋から山手線で鶯谷に。鶯谷から歩いて入谷、そして千束に。いつもの銭湯を横目に通り過ぎて、飲み屋に。

生ビールから始めて生ハイボールに。ここでトークンがなくなったので、12枚追加。ということは、また来年もこの店に来ないといけない。

多分、よいお年を、と言って辞去。13,167歩。